ホンダが2016年9月16日に発売した新型コンパクトミニバン「FREED(フリード)」「FREED+(フリードプラス/以下フリード+)」、1カ月間の累計受注数が2万7000台を超え、当初計画(6000台/月)の約4倍以上売れているという。この絶好調の理由は何か。発売後1年たっても月に1万台以上売れ続けるトヨタの「シエンタ」という強力なライバルを、フリードは超えられるのか? 小沢コージが勝手に占った。

【コンセプト】ちょっと意外なLPLのひとこと

ホンダ「フリード+」
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 「シエンタ? 正直ほとんど意識してないですね(笑)」(ホンダ「フリード」開発責任者/LPL 田辺正氏)

 やっぱり確認してみなきゃ分からないことってあるもんです。ホンダ「ステップワゴン」やトヨタ「ヴォクシー」「ノア」などより小さく、扱いやすさ重視の5ナンバーコンパクトミニバンの新型フリードです。今回6~7人乗りのフリードと、5人乗りの「フリード+」の2種類が出ましたけど、サイズ的にもマーケット的にも2015年夏に登場したトヨタ「シエンタ」とバリバリのガチンコ勝負。

 アチラが予想以上のインパクトで5ナンバーコンパクトミニバンのマーケットを席巻。もはや新しい客層を取り込んで「プリウス」「アクア」に次ぐ、3番目の実用コンパクトとして驚異的な売れ行きを見せてるだけに、フリードもてっきり相当意識したかと思いきや、ほとんどないそうで。

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それでもガチンコ勝負。勝手に比べてみた

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 「当然、モード燃費は意識しましたし、アチラが『アクア』のハイブリッドシステムを使ってくるのは分かっていたので見当はつけていましたが、それ以外は自分たちのコンセプトをより突き詰めることに集中していましたね」

 確かにその通りで、発売1年前に強力なライバルが出たからといって、デザインはもちろん、コンセプトを変えても間に合わないはず。せいぜいハイブリッド車のJC08モード燃費を27.2km/Lにして、シエンタにそろえるぐらいのもの。そもそも企業規模やコスト競争で及ばないホンダがトヨタのマネをして有利なワケがないからして。

 とはいえそれでもシエンタの販売は信じられないレベルで、2016年9月の月間販売数も1万2000台強でランキング3位! 広告やキャンペーンでバトルに持っていくとか、きめ細かい工夫はいくらでもやりようがある気はするけど、その気配さえ全くナシです。

 新型フリードにはたして勝ち目はあるのか? 小沢が勝手に占ってみました。

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