「東京モーターショー2017」(2017年10月27日~11月5日)が始まった。先駆けてプレスデーに会場を訪れた小沢コージが見たものとは? まずは速報をお届けしよう。

外国人副社長にあえて英語で語らせた理由

 やってきました、「東京モーターショー(TMS)2017」! 小沢がクルマ業界に入ったのが1990年代前半だから、早25年。実は学生時代から見ているので30年は経ってますが、今回は本当に節目という気がします。リーマンショック、自動運転以来の改革。

 良くも悪くも日本っぽいアニメチックな“ドラえもん風コンセプトカー”がほとんどないうえに、前々回のTMSでの「TOYOTOWN」みたいなテーマパーク的なシカケもないし、予想されてた国産スポーツ系も少なかった。何より衝撃はやはりプレスデー朝イチのトヨタのプレゼンテーションでしょう。

 いつも通り、盛り上げ上手な豊田章男社長がこのタイミングで何を言ってくれるかと思ってたら、突然、フランス人のディディエ・ルロワ副社長が壇上に上がり、英語で「東京モーターショーなのになぜ(私が)」と外国人が登壇したという違和感に自ら触れたあと、「ここはたしかに東京です!」と発言。

トヨタのディディエ・ルロワ副社長
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アドバンテージになる全個体電池開発をアピール

 スピーチが進むにつれて登壇理由が伝わってきて、まずはブーステーマの「Start Your Impossible」の意味を語り、「Mobility for All」、つまりすべての人に移動の自由を提供する決意を表明。最後は今の世界的電気自動車(EV)シフトへのトヨタからの回答も。

 簡単に言ってしまうとトヨタはEVマーケットで遅れているどころか最先端を走っていると。なぜなら初代プリウス以来20年間ハイブリッド車を、それもトータル1100万台を世界90カ国以上に売ってるわけで、モーター、インバーター、ソフトウエア、電池などの開発で遅れているわけがない。それは「われわれの競争力の源泉だ」というわけです。

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 さらにビックリしたのが現時点で主流のリチウムイオン電池以上の性能を持つと言われる「全個体電池」を、200人を超えるエンジニアとともに2020年前半の実用化を目指して開発中と明言したこと。

 今まで日本メーカーが得意としていなかった世界への主張であり技術アピールを明確に行っているわけです。正直、章男社長に英語でやってほしかった部分もなくはないですが、欧米人が直接説明したほうがアチラには伝わりやすかったのかもしれません。新聞報道もされやすいだろうし。小沢はマジメに時代の変化を感じました。

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