【小沢コージの勝手なる提言】おしゃれ&実用に弱い日本人向けかも?

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 小沢の勝手な見解ですが、日本人にはマジメ過ぎるというか潔癖なところがあると思っています。美しさのために実用性を削るとか、おいしさ優先の不健康な食材は苦手で、それよりおしゃれでありつつ実用的だったり、おいしさとヘルシーさを両立するような方向性が好き。

 そういう人にとって、今回のXC40は間違いなく朗報でしょう。まさしくおしゃれと実用の新基軸で、ある意味無印良品的というか、もっとプレミアムなところを狙っているのは間違いないですが、ドイツ系とは違った北欧ならではのテイストを打ち出せているからです。

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 格納式コンビニフックはまさにその象徴。小沢的にはこれだけで、日本での成功がある程度見えてきた気もしました。クオリティーは高いけど、今ひとつ面白みのないドイツ勢にはない魅力を打ち出せていると。

 ちなみに会場にはスウェーデン発のブランド、AXEL ARIGATOのプレミアムスニーカーも展示。前述デザイナーのイアン・ケトル氏が「北欧人気質と日本人気質は似ているところがある」と語ったように、新世代ボルボはそもそも日本人向けですらある気がします。

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ジーリーの思い切った投資のおかげで見事に総取っ替え

 そして今回のおしゃれ性能や新北欧スタイルを生み出したのは、間違いなく新世代プラットフォームCMAのおかげ。これを今回ボルボは中大型車用プラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」とほぼ同時期に開発しているわけで、ジーリーのお金のかけ方は確かにハンパじゃないわけです。

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 この新XC40が日本に上陸するのは来年春ごろと言います。アニキ分登場から間髪入れずに弟分が登場し、見事なタイミングで3つのシリーズが全取っ替えできるわけで、こんなことってかつてのフォード傘下じゃあり得ません。ここにはボルボが元々持っていた意欲的な戦略に加え、中国ジーリーの豊富な資本と大胆投資の勝利。

 新しい文化誕生のウラには必ずいいパトロンがいる。これは自動車界でもまったく同じなのです。

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スタイル★★★★★
実用性★★★★★
★★★★

プロフィール

小沢 コージ

自動車からスクーターから時計まで斬るバラエティ自動車ジャーナリスト。

連載は日経トレンディネット「ビューティフルカー」のほか、『ベストカー』『時計Begin』『MonoMax』『夕刊フジ』『週刊プレイボーイ』、不定期で『carview!』『vividcar』などに寄稿。09年10月から10年3月までTOKYO MXテレビで毎週土曜夜11時に放映した『アンダーステア』のパーソナリティとしても活躍。近著に「アンダーステア DVD Vol.1 スーパースポーツ編」がある。愛車はロールスロイス・コーニッシュクーペ、シティ・カブリオレなど。

ブログ「小沢コージでDON!!」も随時更新。

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