本当に2代目も成功するのか?

 でもその中での広さ追求、走りの追求、質感の追求が今までの軽ではやらないレベル。実際、現行タントはフルモデルチェンジのタイミングでそこに根本的には手を付けず、プラットフォームはイジりませんでした。

 つまり軽自動車は開発効率を優先し、最新技術を惜しみなく投入したりしない部分がある。スズキもダイハツもあえてマン振りしないときがあるのです。しかしN-BOXは全力投球したことで今の成功がある。それだけに今回その方針を変えないどころか、強化したのです。

 しかしこの“マン振りコンセプト”は両刃の剣で、例えば2代目N-BOXの価格は138万円台スタートで月販目標は1万5000台。質感や装備は良くなってますが、その分価格も上がっており、今まで以上に売れないと利益が出ない無理目設定になっています。

 マン振りしたはいいけど計画通りにいかなければ、作りにお金をかけてる分、早い段階で赤字に突入していくわけでこれはやっぱり一つの賭けなのです。

 当たったらいいけど外したらOBやコースアウト。まさしくゴルフでいうマン振り的進化を遂げた新型N-BOX。現在、受注3万台と絶好調ですが、はたして長い目で見て本当に2代目も成功するのか? そこを小沢はしっかり見届けたいと思っております。

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スタイル★★★
実用性★★★★★
★★★★★

プロフィール

小沢 コージ

自動車からスクーターから時計まで斬るバラエティ自動車ジャーナリスト。

連載は日経トレンディネット「ビューティフルカー」のほか、『ベストカー』『時計Begin』『MonoMax』『夕刊フジ』『週刊プレイボーイ』、不定期で『carview!』『vividcar』などに寄稿。09年10月から10年3月までTOKYO MXテレビで毎週土曜夜11時に放映した『アンダーステア』のパーソナリティとしても活躍。近著に「アンダーステア DVD Vol.1 スーパースポーツ編」がある。愛車はロールスロイス・コーニッシュクーペ、シティ・カブリオレなど。

ブログ「小沢コージでDON!!」も随時更新。

 プロデュースした単行本「つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた」が集英社よりに発売中(Amazonで購入はこちら)。

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