18年ぶりに参戦した「世界ラリー選手権(WRC)」の「ラリー・フィンランド」でトヨタ自動車が今季2勝目を果たしたことが大きく報じられた。その姿を目撃した小沢コージは「ルマンでは勝てないのに、WRCではなぜ勝てるのか」の秘密に迫った。

【コンセプト】WRCとルマンでトヨタはどこが違うのか?

エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム組の「ヤリス WRC 12号車」
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 ビックリもビックリ! 同時に我ながら引きの強さ感じましたわ。それは先日小沢が久々に出かけた「FIA世界ラリー選手権(WRC)」第9戦のラリー・フィンランドでのこと。 

 下馬評はぶっちゃけ大したことがなかったにもかかわらず、日本の「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング)」は新人エサペッカ・ラッピ選手がなんと参戦4戦目にしてWRC初勝利&チーム2勝目! マシン作りで貢献した苦労人のユホ・ハンニネン選手も初の3位入賞で表彰台はガズー・レーシングだらけ。

 比べると世界三大レースのルマン24時間で長年勝てそうで勝てていないトヨタがなんで? ってほどの活躍ぶりです。

 もちろん今年のトヨタWRC活動はヤケに好調で初戦モンテカルロでエースのヤリ-マティ・ラトバラ選手がいきなり2位に入ったうえ、第2戦スウェーデンでは早くも初優勝。しかし、旧知のラリージャーナリスト、古賀敬介氏いわく「モンテはタイヤ選択の当たり外れが大きいし、雪と氷のスウェーデンはもともと北欧人ドライバーが強い。とはいえWRCへの復帰1年目のトヨタだけに、それ以降は厳しいでしょうね」。その言葉通り、しばらく沈んでました。

 それが第7戦イタリアでラトバラ2位、ラッピ4位と復調してきたうえ、今回ついに2勝目。わずか半年強ながら明らかに実力がついてきており、ラトバラ選手も決勝翌日に「最初のチーム力が94%だったとすると今は100%か102%で走ることができている」と自信たっぷり。

「2017 WRC Round 9 RALLY FINLAND」でのヤンネ・フェルム/エサペッカ・ラッピ/ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム(写真提供:トヨタ)
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