2013年の発売当時、ハイブリッドモデルの燃費がJC08モード36.4km/Lで“国内最高の低燃費”とうたわれた3代目のホンダ「フィット」。2017年6月30日に、そのマイナーチェンジ版が発売された。見た目やインテリアなどのデザインも変わったが、最も変わったのは質感や走り味だという。

【コンセプト】ホンダの危機感、今ここに!

3代目ホンダ「フィット」がマイナーチェンジ。写真は「フィット ハイブリッド」
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 メインのハイブリッドモデルに乗ったとたん、「なんだ! 乗り味全然違うじゃん。もしや今のホンダのすごさはここにあるのかも?」と小沢は直感しました。今や日米欧アジア、世界中で売られるホンダの屋台骨となったベストセラーコンパクト、3代目「フィット」のマイチェンモデルです。

 2013年のデビュー以来の大型改良ですが、外観やインテリアはもちろん、それ以上に質感や走り味が激変。別物になってます。

 注目のモード燃費も最良で0.8km/L上がって37.2km/Lになった1.5Lハイブリッドをはじめ、全グレードで上昇。また、グレード別にクラス初となるアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの両機能を持つ先進安全「ホンダセンシング」まで搭載。まったくスキのないバージョンアップです。

LPLの磯貝氏は「信頼回復」が第一とも

 そもそも初代はデビュー翌年の2002年に、国内年間販売台数で33年連続トップだったトヨタ「カローラ」を打ち破ったレコードブレーカー。以来国内ベストセラーの名を欲しいままにしてましたが、現3代目でギリギリの開発を続けたからか、ハイブリッド仕様のカギとなる7速デュアルクラッチの「i-DCD(Intelligent Dual-Clutch Drive)」でリコール連発。今も国内販売は5〜10位と苦戦。

 たまたま小沢と同世代のLPL(開発責任者)の磯貝 尚弘氏は「今さらそんなこと言えた義理じゃないし、当たり前にやるべきことなんですが、信頼を取り戻さないとね」と謙虚に語ります。

 例えるなら、不倫がバレた人気俳優が言い訳せず、地道に信頼を取り戻そうとするかのようなマジメ改良。人もクルマも似たようなところがあり、最近スーパーカー「NSX」や久々復活の「シビック」に厳しい視線を向けた小沢も、この素直さ、マジメさこそが今のホンダの良さなのかも、と思った次第です。

税込み価格は「フィット 13G・F」の142万8840円(1.3L i-VTEC/FF車)~「フィット ハイブリッドS ホンダセンシング」の236万7360円(1.5L i-VTEC+i-DCD/4WD車)
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