2016年のBMWグループは、ミニやロールスロイスを合わせて世界販売数が236万台を超えたという。ここ数年、やたらと車種を増やしている戦略は功を奏しているのか。2013年に追加された「4シリーズ」がマイナーチェンジされ、5月に日本でも発売。試乗した小沢コージの結論は?

【コンセプト】本当に4は必要? という素朴な疑問

2017年5月9日、マイナーチェンジされたBMW「4シリーズ」が日本でも発売された。写真は2ドアの「4シリーズ クーペ」をベースとしたオープンモデル「4シリーズ カブリオレ」
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 最近、小沢はBMWの戦略に少々疑問を感じておりました。とにかくここ数年の車種の増え方、増やし方がハンパじゃない! 昔は、それこそコンパクトの「3シリーズ」にミディアムの「5シリーズ」、ラージの「7シリーズ」があり、その間にせいぜいラグジュアリークーペの「6シリーズ」があった程度で構成はごくごくシンプル。

 ところが最近はものすごい。ほとんどオセロゲームのような展開をしており、すでに「1」「3」「5」「6」「7」の5つのシリーズ、「X1」「X3」「X4」「X5」「X6」の5つのSUV、プレミアムスポーツの「M」モデルや電気自動車(EV)の「BMW i」まであるのに、2013年には1シリーズと3シリーズの間に「2シリーズ」、3シリーズと5シリーズの間に「4シリーズ」まで新設。

 オマケに本来2ドアクーペで始まった4シリーズに4ドアの「グランクーペ」や兄弟車の3シリーズに実用性重視の「グランツーリスモ」を設けたり、ユーザーからすると結構こんがらがってくるほど。

 特にこのBMWの屋台骨たるミディアムの3&4シリーズには、4枚ドアのクルマが3シリーズセダン、ツーリング、グランツーリスモ、4シリーズ グラン クーペと4車種もあるんです。

2ドアの「4シリーズ クーペ」は573万~851万円。写真の「440i」には834万円の「440i クーペ Luxury」と851万円の「440i クーペ M Sport」がある
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開発者は…別になんで? って返事

 そんななか、運良く舞い込んだ、ドイツでの新4シリーズの試乗会。小沢がチーフエンジニアを疑問をぶつけてみたところ、

 「私たちはそう思っていませんよ。そこまでスポーティーさを求めない方、お値段を気にされる方は3シリーズ。余裕があって利便性と走りの楽しさを追求されたい方は4シリーズを買っていただければいい」とサラリ。

 うーん、正直日本で4シリーズ、さほど目立ってないんですけど。

 ってなわけで小沢は多少疑問を抱えたまま新4シリーズのクーペの最高峰グレード「440i」と、オープンの「430i カブリオレ」に乗ってきました。残念ながらグラン クーペは今後、日本で試乗するということで(笑)。

BMW「4シリーズ」の合わせてドイツで試乗
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