スバルが運転支援システム「アイサイト」に新たに「ツーリングアシスト」を追加し、この夏発表予定の新型「レヴォーグ」「WRX S4」全車に標準装備するという。しかし同社が“新機能”とうたうツーリングアシストは、日産の「プロパイロット」やテスラの「オートパイロット」、メルセデス・ベンツの「インテリジェントドライブ」などと比べると、どうもインパクト不足の模様。小沢コージが試乗し、分析する。

【コンセプト】今になって全車速対応へと進化したセミ自動運転の元祖スバル・アイサイト

スバルが「アイサイト」のニューバージョン「ツーリングアシスト」を発表した
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 ぶっちゃけ「あれれ?」って気分です。先週やっとマスコミに初公開され、試してきたスバルの先進安全機能「アイサイト」のニューバージョン「ツーリングアシスト」。

 この夏発売予定のツーリングワゴン「レヴォーグ」や兄弟車「WRX S4」のマイナーチェンジモデルから徐々に搭載されるはずですが、中身は新しもの好きからすると「残念」の一言。

 なぜなら今回ツーリングアシストで可能になったのは、ざっくり「全車速域における同一車線セミ自動運転」のみ。その手の機能はかつて後発だった日産が2016年に発売した「セレナ」の「プロパイロット」ですでに導入済みだし、それ以前に北米テスラが「オートパイロット」、メルセデス・ベンツが「インテリジェントドライブ」で導入済み。

 もっと言うとボルボも「XC90」で「パイロットアシスト」を導入済みだし、テスラとメルセデスに関していうと一部限定的ですが「オートレーンチェンジ」まで具現化しています。正直、日進月歩で進化するこの自動運転の世界じゃ完璧にインパクト不足。

 いわば日本の白瀬中尉が大和雪原! ノルウェーのアムンゼンが南極点制覇! みたいな南極探検の英雄時代の極限先取り合戦を繰り広げているなか、一人今さら北欧グリーンランドに入ったようなイメージ。日本人ジャーナリストとしては正直ガッカリです。