意訳が出来る新世代ボイスコントロール

 最後になりましたが、やはり一番注目すべきは「しゃべるメルセデス」たる新世代ユーザーインターフェイスのMBUXでしょう。

「A200」のエンジン
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 見栄えがするダブルディスプレイで操作やセッティングできる空調、オーディオ、ナビ、先進安全、車両の設定パラメーターもそうですが、やはりボイスコントロール機能がユニーク。

 車内に入り、イグニッションを入れて、「Hey Mercedes!」と声をかければ、モニター表示と同時に「何をしたいですか?(What would you like to do?)」との返事がきます。

「Hey Mercedes!」と声をかければ、モニター表示と同時に「何をしたいですか?(What would you like to do?)」と返事が返る
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 そして「空調の温度を下げたい」「音楽のボリュームを上げたい」「どこそこへ行きたい」などと音声で頼めば操作し返事までしてくれるます。でも本当にユニークなのは「意訳」してくれること。空調なら「1度下げたい(Lower the temperature on the AC by one degree)」ではなく「暑い(I'm hot)」と言えば室温を下げてくれるし、目的地を正確に入れなくても「おなかがすいた(I'm hungry)」と入れれば最寄りのオススメレストランがモニターに出てきます。あとはそれをナビの目的地とすればいいだけという。

 ついでにナビ画面の拡張現実も進化しており、交差点ではフロントカメラから得た生画面を表示してくれたりもします。

 ただし、現状はまだ完璧ではなく、将来的には23カ国語対応になり、日本語対応も可能なようですが、テストドライブ時に対応していたのは英語だけで、しかもこれが通じない。音声認識がダメなのか、小沢の発音がダメなのか分かりませんが、ズバリ5割以上は通じませんでした。正直、ちと悲しく情けなくなりましたが。

 もっとも、英語が堪能な人によれば「30分間ずっと楽しくクルマと会話ができた」そうで、真価はやはり日本仕様で試すしかありません。はたしてアマゾンの「アレクサ」、「グーグル アシスタント」に十分対抗できるどころか、自動車専用ボイスコントロールとしてなら勝てるのか? そこが気になるところです。

 インテリアの質感の高さにもビックリです。Aクラスの象徴とも言えるセンターの3連丸型エアアウトレットは、より細工が重厚にメタリック質感も高くなりましたし、本革シートの質感、インパネの質感もなかなか。とはいえかつてシュロ(椰子)繊維を使った重厚な座り心地までは再現できていませんが。

先進安全機能はなんとSクラス並み!

ステレオカメラを搭載している
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 さらにビックリしたのは先進安全機能や半自動運転機能で、なんと最新Sクラスと同等といいます。実際フロントにはステレオカメラが見えており、ほかに高性能ミリ波レーダーも内蔵し、具体的には後方も見られる自動ブレーキ機能である「プレセーフプラス」や「拡張型アクティブブレーキアシスト」を標準装備。後者は車両だけでなく、遅い車両、速い車両、道路を横切る歩行者、自転車も細かく判別し、自動で警告してくれるのです。

 分かりやすいところではコンパクトカーで初めて「アクティブレーンチェンジングアシスト」、つまり自動車線変更機能も装備。すいた高速道路ではウインカーレバーの操作だけで車線変更ができてしまうのです。

最新Sクラスと同等の先進安全機能や半自動運転機能が搭載されている
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