微妙にオレ流! でも静か過ぎて気付かない(笑)

 しかもこの手で先達とも言える2012年登場のフォルクスワーゲンの直列4気筒ターボが真ん中2気筒を休ませていたのに対し、マツダ流は外側2気筒を休ませるのです。「真ん中2気筒を爆発させるほうが、フライホイールに近くて振動を消しやすい」という理由のようですが、これがまずひとつめのマツダ式オレ流。

 そのうえこの新型2.5Lエンジンは、聞いたことない「振り子ダンパー」いう緩んだフライホイール的なものでさらに振動を打ち消し、気筒休止そのものもVWとは違う「スイッチャブルHLA(ハイドロリック・ラッシュ・アジャスター)」という技術を使います。

 ちらほらとマツダ式オレ流が垣間見えるのが何ともたまらないのです。

 この気筒休止機能、具体的にはパワーを必要としないクルージング時、つまりアクセル開度10%ぐらいで走っているときに作動するようで、燃費削減効果は時速80kmの一定走行で9%ほど。

 しかし、気筒休止システムがどこまで利いているのか、感覚的にはまったく分かりません。2気筒が作動しないぶん、理屈では振動は増えると言いますが、振り子ダンパーが効いているのか、全く分かりません。試乗車に後付けされたスマホインジケーターでやっと分かる程度。正直、ちとダマされたような気分にもなる技術なのです。燃費が本当に上がってるのならいいですが(笑)。

市販車では確認できないが、試乗車には気筒切り替えが分かるように、専用アプリを入れたスマホでエンジンが2気筒で動ているのか、4気筒の状態なのかが表示されるようになっていた
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 実際、カタログ燃費を見ると2.5L モデルのモード燃費はFFは14.8km/Lで変わらずですが、4WDは出力が上がったこともあってか微妙減少。このあたり、なんとも正直過ぎるマツダっぽいデータ。気筒休止システムはおそらく実燃費に効くのです。走った感じもピークパワー&トルクは188ps&250Nmで、ディーゼルターボに比べると力強さでは負けますが、1.6トン台のボディーを十分引っ張り、静かさはディーゼル以上。

 これでCX-5にもガソリンという有力な選択肢が増えたことになります。とはいえ価格を気にしなければやはり小沢はディーゼルを選んじゃうような気がしますが(笑)。

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