フォルクスワーゲンが12年ぶりにフルモデルチェンジした、7人乗りコンパクトミニバン「ゴルフ トゥーラン」。2代目となる新型モデルの価格は284万7000~376万9000円。はたして小沢コージの評価とは?

【コンセプト】それは理屈というより、味の記憶

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 走り出すなり飛び込んでくるしっかり感に「あ、やっぱりいいかもフォルクスワーゲン」と久々に思った。ほぼ12年ぶりに骨格から新しくなった2代目「ゴルフ トゥーラン」だ。

 思い返すと日本人とVWのつながりは長く、初代ビートルは1950年代には日本を走っていたし、初代ゴルフは欧州発売翌年の1975年には、ヤナセが正規輸入を開始している。

 ここからは勝手な意見だがメルセデス・ベンツやBMWを含むドイツ車が、なぜ日本でここまで普及したかというと、刃物をはじめドイツ製品全般への信頼感もさることながら、走ってすぐ分かるしっかりさにあると思う。

 特に1980年代の日本車は大抵剛性が低く、その差は後部座席でも感じとれた。小沢が最初に乗ったドイツ車は確か友人が持っていた2代目VW「ゴルフ」。ハンドルは握っていないので高速の良さとかパワーは分からなかったが、独特のゴワゴワしたしっかり感に「これがドイツ車か!」と思ったのを覚えている。

 それは理屈というより“乗り味”の記憶で、香川県で讃岐うどんを食べると「やっぱり違うな」と思い、崎陽軒のシウマイを食べるとホタテの味が効いているのか「相変わらずうまい」と思うようなもの。そんな記憶の積み重ねになるような乗り味を生む性能が今のVWにはまだたくさんある。

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