2017年1月4日にフルモデルチェンジして発売されたコンパクトハッチバック、4代目「スイフト」。累計530万台も世界で売ってきた定番だが、今回は今まで以上に120kgも軽量化。はたしてこの新型はウケるのか? 小沢コージが試乗した。

【コンセプト】ほとんど20年以上前の驚異の軽さ

スズキ「スイフト」。価格は134万3520円~184万5720円
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 「軽くすると走りがフワフワしちゃうんです。しなやかさを出すのが大変でした」

 と開発時の苦労を率直に語ってくれたのは話題のスズキ「スイフト」の小堀昌雄チーフエンジニア。この新型4代目、賛否両論のヌメッとしたデザインが目立ちますが、本当のすごさはイマドキあり得ないレベルの超軽量ボディーにあります。

 なにしろ最軽量のベーシックグレード「XG」の5MT車が840kgでCVT車が870kg、売れ線である独自の“なんちゃって”ハイブリッド付き「ハイブリッドML」のCVT車が900kgで4WD版が960kg、最もベビーな「ハイブリッドRS」の4WD車でも970kg。要は全グレード1トン以下で、ライバルのトヨタ「ヴィッツ」、マツダ「デミオ」たちと比べると100kgは軽く、旧型スイフト比だと120kgも軽くなってます。

 おかげでモード燃費は最も簡素な1.2Lデュアルジェットエンジンの「XG」が24.0km/Lで、「ハイブリッドML」が27.4km/L。本格ハイブリッドのアクアやヴィッツ ハイブリッドにはかないませんが、かなり迫ってます。

 すべては20年以上前の1980〜1990年代コンパクトカー並みの軽量ボディーが成せるわざで、当時とは比べられない高い剛性を実現しつつ、オートエアコンや最新オーディオやハイテク安全装備まで満載してこの軽さは奇跡的。

 ところが軽くし過ぎて、「走り味が思うように出せない」(小堀エンジニア)という課題まで出ていたなんて、軽量化はまさしく諸刃の剣! てっきり軽くすればすべてが良くなると思ってたんですけど。