ポイントはおっさんが欲しくなるキュートデザイン

 ハスラーはなぜにそんなに売れ続けているのか。実はハスラーの中身は人気軽トールワゴンの「ワゴンR」で、広さ、便利さ、低燃費性共に十分。それもヒットの要因でした。

 しかし小沢の独自分析ではハスラー最大のヒットの要因はやはりあのデザイン。今回小沢が勝手に命名した“おっさんキュートさ”にあります。

「ハスラー」は110万520円~
[画像のクリックで拡大表示]

 4年前に聞いて驚きましたがハスラーのエクステリアを手掛けたのは当時50代で定年も視野に入ってきた立派な“おっさんデザイナー”だった服部守悦さん。とても優秀な方で今は静岡文化芸術大学の准教授になられておりますが、当時交わした雑談を今も憶えております。

 「あえてイマ風のレトロデザインにしたんですか?」と小沢が尋ねたところ「違う、俺たち自身が欲しくなるSUVにしたかったんだ」と服部さん。

 そう言われて見ると力強い台形フェンダーアーチやら、そのまま鉄板化したくなる直線基調のバンパーなどが古典的なジープ風だし、なにより丸目ヘッドライトがクラシック。それでいて赤塚不二夫風に目玉がつながりそうな横ハネまで付いていて、ほどよく遊びも効いてます。

 まさにこのおっさんにも愛されるキュートデザインこそが老若男女、若い女性にも受け、愛され続けている理由ではないかと小沢は思ったわけです。

 一方でハスラーは軽で4人乗りだし、エンジンも660ccでぶっちゃけ長距離ドライブには向いてません。そこで拡大版ハスラーが望まれていたわけですが、スズキにはトラウマがあります。かつてワゴンRをベースに、1リッターエンジンを載せたワイドボディーの「ワゴンRワイド」を出したらさほど売れなかったのです。

 よって「ハスラーワイド」的なネーミングはやめ、プラットフォームからエンジンまですべて刷新したことが一瞬で分かるクロスビーの名前にしたわけです。というわけで恒例の小沢コージチェックを!

「クロスビー」は“ハスラーワイド”ではなくプラットフォームから一新
[画像のクリックで拡大表示]