【チェックポイント1】リーフとモデル3の販売成績は要チェック!

 まずは年末にも語ったEVの普及=“EVシフト”の行方です。ネットじゃいろんな意見が出まくっていて、中国マーケット主導で進むという予測や、背景にドイツのディーゼルスキャンダルがあるとか、エネルギー問題から見たEV普及予測も語られています。でもなにより注目すべきはどれくらいの数が売れるのか、つまりEVの販売台数です。これは新型2代目日産「リーフ」と北米テスラ初の新型「モデル3」の、2018年の売れ行きから結構見えてきます。

 まずリーフですが、国内では2017年10月頭から発売が始まり、具体的には10月が3629台、11月は1912台で、12月は日本自動車販売協会連合会の数字がまだ出てませんが日産の広報によると約2300台。

 11月に台数が落ちたのは、例の完成車検査不正問題の影響なので、基本的に販売は良好。初代の国内販売は同様の時期に月1000台前後をさまよっていましたから、2代目はその2倍から3倍近く売れています。受注だけでも12月半ばで1万2000台はあるという、在庫があれば売れる状態。

 リーフが最も売れる北米ではまだ新型が出ていないのでどれくらい伸びるのか分かりませんが、こちらも期待できそうです。

日産「リーフ」(税込み315万360円~)
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 なぜ好調なのか。キモはやはり価格と航続距離です。なにしろ新型リーフは国内で約315万円スタート、北米でも3万ドルを切ると発表されています。旧型の30kWhモデルが約320万円スタートだったことを考えるとこれは値下げと言ってもいいレベルで、オマケに電池容量は標準で40kWhまで増えています。今後さらなる大容量モデルも出ます。

 航続距離はJC08モードで400km、実質270km前後になります。まだ短いとも言えますが、それでも途中充電しないで東京・箱根間の往復ぐらいはなんとかこなせそうな能力。安心感は相当上がっているわけです。

 小沢は新車インプレでインテリアのインパクト不足を指摘しましたが、逆に言うと日産はインパクト以上に実質的価値、つまり全体のブラッシュアップと電池性能アップに特化することで「安さ」と「航続距離」を取ったとも捉えられます。

 その分現状は旧型リーフからの買い換えが多いと聞きます。逆を言うと既存ガソリン車からの本格買い換えは多くないわけで、そもそもEVをハイブリッド車並みに普及させるためには国内でも月販1万台レベルが必要になります。まだ月3000台レベルであり、しかもこの販売台数がどれくらい伸びるのかも分かりません。それはこれから見えてくるのです。

初代からの買い換えが多いという2代目「リーフ」。写真は2017年9月の発表会の様子(写真提供:日産)
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