“超芳醇もどき”や“ランチパックもどき”で急成長

 数年前にシンガポールや台湾のベーカリーチェーンが進出したこともあって、若い人たちを中心にパン食が根付いてきたようだ。そんな中、1年ほど前からスーパーやコンビニのパン売り場で、日本にあるようなデザインの商品を目にするようになってきた。

 それらは桃李面包(面包はパンの意味)というメーカーが製造しているもので、同社のパンは、山崎製パンの「超芳醇」や「ランチパック」「薄皮ミニパンシリーズ」にそっくりなのだ。中国人からも「日本に旅行に行ったら桃李のパンにそっくりなパンばかりを見かけたのだが、桃李は日本のパンのニセモノなのか」といったインターネット上の書き込みがあったほどだ。

 桃李は、従来とは異なるレベルでパンを量産し、それらを中国全土に卸すことで急成長している。これまで、スーパーで売られているパンは、地元のパン工場で生産されていたため、品質は期待できなかった。ところが桃李のパンは見た目もさることながら、味も日本のオリジナルに似ていてまずくはない。桃李によって庶民的なパンの品質が底上げされ始めたと言ってもいいだろう。

桃李面包の食パン「醇熟」。品質の良い材料を使用との文言が書かれている
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こちらは「サンドイッチパン(三明治面包)」。見た目はランチパックそっくりだ
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コンビニに置かれていた桃李のパン。並べ方が雑なところが日本のコンビニとの違い
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