「京東之家」の実店舗はガラガラ!?

 中国大手EC(電子商取引)サイトの1つ「京東商城」を運営する京東集団(JDドットコム)が、中国全土に実店舗「京東之家」を続々と開店している。家電に強いECサイトとしてスタートした京東は、その後、書籍や食品などへと取扱商品を拡大し、総合ECサイトへと発展を遂げた。筆者が拠点としている内陸の都市でも、既に数店舗がオープンしているらしい。気になったので実際に行ってみることにした。

 京東之家があるのは、オープンして日の浅いショッピングモール。人が集まる最先端のスポットで認知度を上げるのが狙いだ。店を訪れて最初に目についたのは、スマートフォンやVR製品、ドローン、そして立ち乗り電動二輪車など。店内を進んでいくとパソコンやスマートフォン関連製品、子供用のおもちゃがあり、さらに奥には調理家電や日用品、書籍が置かれている。ちなみに価格は日本円で数百円の商品から数十万円のものまでばらばらである。

 店舗を見て歩くと、京東の代名詞ともいえるIT家電を主役に据えつつ、その他もろもろの商品を販売したい意図がうかがえる。とはいえ、店舗面積には限りがあるので商品ごとの品数は少なくなるし、品ぞろえも悪くなる。例えば書籍は棚1つ分しかなく、中途半端な印象を受けた。

 仕事終わりの時間帯だったにもかかわらず客はまばらで、筆者が店内を見て回っている間にも客は2組しか来なかった。人気のショッピングモール内の店舗で閑古鳥が鳴いているのはどういうことだろう。

 しかし、その理由を「品ぞろえが悪いから」と切り捨ててしまうのは早計だ。本家の「京東商城」より1割から2割ほど安く手に入る商品もあるし、最先端のスマート家電に実際に触れられるメリットも大きいはずで、実際、他所の京東之家に客が押し寄せているとの報道もある。実物に触れられるのはいいが、店員が後ろから話し掛けてくるのウザいのだろうか……。

ショッピングモールの外壁には京東之家の巨大な広告
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最先端の品ぞろえ……というわけではなく、パソコンなどは旧モデルも普通に販売されている
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書籍類は人気作を厳選して1つの棚に……というわけでもなさそうだ
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