リリースされていない中国でも「ポケモンGO」は人気。一部の人々はさまざまな制限を乗り越えてプレイしている。一方で、ビジネスチャンスとばかりに、ポケモンのパチモンもリリースされた。

グーグルマップのない中国で「ポケモンGO」が遊べる!?

 「『ポケモンGO』? 知ってるよ。いまごろそれ聞く? 遅いよ」中国で現地の学生に「ポケモンGO」について尋ねたところ、こんな答えが返ってきた。

 世界的な大ヒットゲームとなった「ポケモンGO」は、7月6日に米国とオーストラリア、ニュージーランドでサービスが開始された。その後ユーザーたちの熱狂ぶりが中国のニュースで報じられると、中国での関心も一気に高まり、7月10日には中国で最も多く検索されたキーワードが「ポケモンGO」となった。

 中国では「グーグルマップ」どころか「グーグルプレイ」すら利用できないにもかかわらず、結構な数がその存在を知っている上に、一部には無理やりプレイしている強者もいるようなのだ。現在、掲示板サイト「貼バ」のポケモンGOコミュニティー参加者は36万人を超えており、そこには中国にいながらにしてプレイするためのノウハウが掲載されている。

 中国でプレイするのに必要な物は4つ。1つはGPS(全地球測位システム)を偽装するアプリで、2つ目は「グーグルマップ」にアクセスするためのVPN(仮想プライベートネットワーク)、3つ目はGoogleアカウントまたはApple ID、そして4つ目は端末をROOT化(メーカーによる制限の解除)するためのツールだ。これらにより、オーストラリアでサービスを利用しているかのように見せかけることができるのだという。ショッピングサイトの「淘宝網」では、そのために必要なVPNサービスや、オーストラリアやニュージーランドのアカウントが多くの店で販売されている。

 話はそれるが「ポケモンGO」が日本でもリリースされた22日、「中国万歳」という名前のプレイヤーが、ポケモン同士を対戦させる「ポケモンジム」に登場して話題となった。先述の方法で事前にレベルを上げておいたのだろう、日本ではありえない“レベル24”という圧倒的な強さで日本人プレイヤーたちをなぎ倒したのだ。中国国内のSNSでは大絶賛だったが、中国国外のSNSでは「あれが中国代表だと思わないでほしい。申し訳ない」という国外在住の中国人による謝罪コメントが目立った。

ショッピングサイトの「淘宝網」では、オーストラリアのアカウントや非公認グッズなどが販売されている
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さすがにまだ中国語にローカライズされていない
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モンスターボール型のバッテリー。日本でもウケるかも
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中国人プレイヤーが靖国神社のポケモンジムでトップというニュースには7万近い「いいね!」が……
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