みなさんは「BORO(ぼろ)」をご存じですか? ハギレを使ってツギハギを重ねた、家の中で使用する衣服や布のこと。

 今から150年以上前、寒冷な東北地方では木綿が貴重だったため、青森などでは麻布を使って刺し子(刺しゅう)で補強し、すり減って穴が開いたらまたハギレでツギハギをして長く愛用していたのです。そして着物から下着へ、下着から敷物へと生活の中で姿を変えていったそうです。

 ここ数年、有名ファッションブランドがBOROをテーマにしたデザインを次々と発表し、若者を中心にじわじわとブームになっているんだとか。

 実は、そんなひそかなブームになっているBOROのコレクターが私の身近なところにいるのです。それは、テレビ東京の林克征アナウンサー。林アナはBOROを含め、「野良着(農作業をする際に着る衣服)」を100着ほどコレクションしていて、普段からファッションアイテムとして取り入れているのだそうです。

 そこで、今回はBOROの魅力を探るべく、都内にあるBOROのミュージアムを林アナとともに訪れました。

ファッション業界で大注目の「アミューズミュージアム」へ

東京・浅草にある布文化と浮世絵の美術館「アミューズミュージアム」
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 東京・浅草にある布文化と浮世絵の美術館「アミューズミュージアム」は、民俗学者の故田中忠三郎さんがおよそ50年の歳月をかけて収集した、庶民の衣類や生活道具3万点のうちの1500点を展示しています。

 ここはファッション関係者だけではなく、画家やミュージシャン、小説家、映画監督など、さまざまなジャンルのアーティストが世界中から訪れるほど注目されているミュージアムなんです。この日も外国からの観光客が鑑賞に来ていました。

 ご自身もBOROに魅せられたという辰巳清館長に案内していただきながら、BOROについて学ぶことに。

アミューズミュージアムの辰巳清館長(写真中央)、林克征アナウンサー(写真右)とミュージアムにて