かわいらしく、あるいはかっこよく撮りたいのに、なかなかうまく撮れないのがペット。思い通りに指示できない動物だからこそ、撮影する側の工夫が必要になってくる。といっても覚えておくべきポイントは多くはなく、ボケの使いこなしやアングルの工夫が重要となる。さらに、便利な機構を備えるカメラを使えば、プロが撮影するような写真に近づくだろう。

 デジタルカメラを購入したきっかけを聞かれれば、子どもやペットを撮るため…と答える人も多いはず。子どもを撮る人は運動会や学芸会、あるいは野球やサッカーなどのスポーツがターゲットになるようだ。選択する機材も、一眼レフ+望遠ズームレンズの組み合わせが主流になる。

 一方、ペットを撮りたいという人の場合は千差万別。ドッグランで疾走する愛犬を狙うという気合いの入った人もいれば、日常の様子をかわいく撮りたいという人もいる。また、ペットは大型犬や小型犬、猫、ハムスターなどの小動物と種類が多く、動きやサイズがまるで異なる。ドッグランでかっこよく撮るには、それこそ運動会で使うような機材が必要になる。だが、日常生活の中でペットを撮るのであれば、そこまでの装備は必要ない。むしろ、コンパクトで機動力のあるカメラが威力を発揮する。そこで、今回は愛らしい猫を被写体に、キヤノンのプレミアムコンパクト「PowerShot G7 X」で日常生活の中でペットのスナップを撮る術を解説していこう。

1型CMOSセンサーや明るいズームレンズをコンパクトな本体に収め、性能とサイズのバランスのよさが評価されているキヤノンのプレミアムコンパクトデジカメ「PowerShot G7 X」。発売から1年が経った今も、根強い人気を誇る
[画像のクリックで拡大表示]

機動性に優れるプレミアムコンパクトデジカメがベター

 仕事柄、ペットがうまく撮れないんだけど…という相談を受けることがある。そういう人のほとんどは、スマホの内蔵カメラを使っていることが多い。近ごろのスマホは性能や画質が向上し、記念写真や遠景はかなりきれいに撮影できる。ただし、構造上の限界があり、美しいボケ味に必要な大型センサーや明るいレンズはなかなか搭載できない。ペットがうまく撮れない理由の多くは、技術ではなくカメラにあるのだ。

 そこでおすすめしたいのが、今回使ったPowerShot G7 Xのようなプレミアムコンパクトだ。35mm判換算で100mm相当までの光学ズームを搭載しており、離れた場所にいるペットも大きく写せる。単純にボケ味を追求するならば、より大きな撮像素子を持つデジタル一眼レフに明るいレンズを装着するのが理想だ。だが、室内で自由気ままに動き回るペットをそのような大きな機材で撮影するのはなかなか難しい。

テーブルの下へ腕を伸ばして撮影。こういったアングルはコンパクトカメラだからこそ。大型センサーと明るいレンズで、わずかな光をしっかりとキャッチできた(51mm相当、ISO1600、1/80秒、F2.5)
[画像のクリックで拡大表示]
本棚の上にすました表情でポージング(?)。広角で背景を生かそうと考えていると、 もう1匹の猫がいいタイミングでフレームに入り込んでくれた(28mm相当、ISO125、1/100秒、F2)
[画像のクリックで拡大表示]