老舗書店の異業種新業態にも注目

 物販で注目したいのは、老舗書店の有隣堂が展開するヒビヤ セントラル マーケットだろう。延べ床面積780平米以上の売り場にアパレル、雑貨、飲食、理容、眼鏡、書籍、コーヒースタンド、ギャラリーという異業種を集めている。「有隣堂は108年の歴史の中で、本とともに情報や娯楽、夢を売ってきたと考えている。書籍が売れなくなってきて書店の再定義が必要な時代に、改めて“面白い店”とは何かを考えた」(有隣堂)。

 同社によると、施設内に新しい小さな街を作ることを試みているそうだ。施設を手がけたクリエイティブディレクターの南貴之氏も「目的がなくても1日中過ごせる老若男女の居場所を作りたい」と話す。模型を見ただけではどんな空間になるか想像もつかないが、完成するのが楽しみなスポットのひとつだ。

「HIBIYA CENTRAL MARKET(ヒビヤ セントラル マーケット)」ではヴィンテージ眼鏡のコレクターアイテムなどを販売する「CONVEX(コンベックス)」や理髪店「理容ヒビヤ」、ビストロメニューと蕎麦が同時に楽しめる飲食店「一角」など、ユニークな業態が揃う予定だ
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 また、1階に入るレクサスの世界初の体験型施設「LEXUS MEETS...(レクサス ミーツ、仮称)」は、レクサスと三越伊勢丹がセレクトした雑貨のブティックや席数100以上のカフェと車両展示が一体となり、レクサスブランドの世界観を表現した空間となっている。クルマ離れが進むなか、「クルマのあるラグジュアリーなライフスタイル」をレクサスになじみがない人にも楽しんでもらうのが狙いだという。

全車種の試乗設置を予定しているという「LEXUS MEETS...(レクサス ミーツ)」の模型。100席以上あるカフェでは三越伊勢丹トランジットが手がけるメニューを提供
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 国際色も豊かだが、地方色豊かな物販店や飲食店も目立つ。東京ミッドタウンと共通したものを感じたが(関連記事:東京ミッドタウン、大リニューアルで“地方発信型ショップ”に!?)、これは東京ミッドタウンブランドに「ジャパン・バリューを世界に発信しつづける街」という共通ビジョンがあるためなのだろう。

施設は日比谷駅直結。JR有楽町駅からは徒歩5分、銀座駅からは徒歩5分(地下通路にて直結)
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(文/桑原恵美子)