全国で約600のバッグ専門店を展開する東京デリカを傘下に持つサックスバーホールディングスは2016年6月1日、オロビアンコ設立20周年を記念して「Orobianco GINZA POPUP STORE」を銀座ベルビア3階にオープンした。同店は人気イタリアブランド「オロビアンコ」と、メイドインジャパンにこだわるメンズバッグブランド「ケレン」の複合店となる。
オロビアンコは1996年に創業したイタリアのファクトリーブランド。“メイドインイタリー”をうたい、イタリア製の生地を使い、パーツまで自社で製造している。イタリアブランドならではのデザイン性と素材使いのうまさを武器に、これまで画一的だった日本のビジネスバッグシーンを席巻。多くのファンを獲得した。
同店の目玉は、この銀座店のみで販売される限定のトートバッグとドキュメントケース。トートバッグはA4書類が入るサイズ設計。素材にこだわったうえ、オンオフ問わず使えるカラーリングに仕上がっている。そのほか店舗限定ではないが、サックスバー別注のボストンバッグやバックパック、20周年記念商品の迷彩柄バッグやターポリンバッグなどが数多く並ぶ。
時計や革靴、ペンケースやジッポまで!
先にも少し触れたが、オロビアンコバッグの魅力のひとつに素材使いのうまさが挙げられる。ファクトリーブランドの強みを生かし、さまざまなパターンの生地を大量に保有。それらを組み合わせることで何万通りものデザインが可能という。イタリアの名門生地メーカー、リモンタ社製ナイロンだけでも20種類以上ストックしており、これは世界中を見渡しても同ブランドだけなんだとか。
また、店頭にはバッグのほかに、腕時計や革靴などほかではあまり見られない小物類も豊富にラインアップ。オロビアンコの商品がここまで一堂に会する店舗はほかにないだろう。30~40代男性を中心に絶大な支持を得る同ブランドは、もはやバッグブランドの枠を超えてライフスタイルブランドとして定着しつつある。
(文/津田昌宏)