2016年4月21日、九州最大のターミナル駅である博多駅に直結する新商業施設「KITTE(キッテ)博多」がオープン。延床面積は約6万4300平米(約1万9500坪)、商業エリアは地下1階~地上11階の12フロアからなる。

 1~7階には九州初進出となるマルイが出店。そのほか、8階に「ユニクロ」「福岡大学博多駅クリニック」、11階に結婚式場「ハカタギ グランヒューリ」が出店し、地下1階と9・10階はレストランフロアとなっている。

右が「KITTE博多」。博多駅とは2階の歩行者デッキ、新博多駅地下街とは地下通路で直結
右が「KITTE博多」。博多駅とは2階の歩行者デッキ、新博多駅地下街とは地下通路で直結

食関連が充実する「博多マルイ」

 まずキーテナントとなる博多マルイ(1~7階)の特徴は、食の物販店が多いこと。施設の“顔”となる1階を中心とした低層階にスイーツなどの食物販店をそろえたうえ、1~6階の各フロアにカフェを導入している。

50種類以上のタマゴサンドがそろう「oeuf(ウフ) TAMACO サンド」(1階)
ソースの種類が豊富な東京・代官山発のフライドポテト専門店「ポメス プロースト」(1階)
ソースの種類が豊富な東京・代官山発のフライドポテト専門店「ポメス プロースト」(1階)
ドライフルーツ専門店「ファーイーストバザール」(1階)
ドライフルーツ専門店「ファーイーストバザール」(1階)
1~6階の各フロアにカフェを導入。「レックコーヒー」(6階)は福岡市内で複数店舗を展開するコーヒーショップ
1~6階の各フロアにカフェを導入。「レックコーヒー」(6階)は福岡市内で複数店舗を展開するコーヒーショップ
米国ポートランド発の「オリジナルパンケーキハウス」(2階)の人気メニュー「ダッチベイビー」はスタッフが目の前で仕上げる
米国ポートランド発の「オリジナルパンケーキハウス」(2階)の人気メニュー「ダッチベイビー」はスタッフが目の前で仕上げる

 地元福岡や九州の店も多数出店しており、駅の売店などでは手に入らないユニークな土産を買うことができるのもポイントだ。

基礎調味料専門店「だし処 兵四郎」(1階)は飲食スペースも併設
基礎調味料専門店「だし処 兵四郎」(1階)は飲食スペースも併設
チーズケーキが名物の「てつおじさんの店」(1階)
チーズケーキが名物の「てつおじさんの店」(1階)
熊本発の「きなこーや」(2階)はわらびもち入りロールケーキが売り
熊本発の「きなこーや」(2階)はわらびもち入りロールケーキが売り
和(国産)紅茶専門店「きごころ」(2階)
和(国産)紅茶専門店「きごころ」(2階)

雑貨店も多数、アパレル以外が7割占める

 食以外ではスペイン発の「ムイ ムーチョ」や「HMV&BOOKS」など雑貨店も多く、博多マルイのテナント構成はアパレル以外が7割を占めるという。

スペイン発の低価格雑貨ショップ「ムイ ムーチョ」(6階)
スペイン発の低価格雑貨ショップ「ムイ ムーチョ」(6階)
長崎の老舗文房具店「石丸文行堂」の新業態「Stylo+(スティロプリュス)」(6階)ではカクテル感覚で選べるショップオリジナルインク「Color Bar Ink」に注目
長崎の老舗文房具店「石丸文行堂」の新業態「Stylo+(スティロプリュス)」(6階)ではカクテル感覚で選べるショップオリジナルインク「Color Bar Ink」に注目
大型複合書店「HMV&BOOKS」(6階)は東京・渋谷に続く2店舗目
大型複合書店「HMV&BOOKS」(6階)は東京・渋谷に続く2店舗目
「カレー」「サーフィン」など特定のテーマで本や雑貨、食品をセレクトした棚を1号店に続いて導入
「カレー」「サーフィン」など特定のテーマで本や雑貨、食品をセレクトした棚を1号店に続いて導入
「au HAKATA」(6階)はインテリアショップ「CIBONE」「GEORGE’S」などを運営するウェルカムが設計のディレクションを担当。物販スペースが広く、KDDIが運営する東京・原宿のモバイルアクセサリーショップ「HYPER MARKET」の人気商品を展開

レストランフロアは福岡グルメの有名店が集結、深夜まで楽しめる

 レストランフロアの注目は地下1階フロア。リーズナブルな店が多いうえ、餃子やもつ鍋、ラーメンなど地元の人気グルメの有名店が集まっている。

 深夜24時まで営業している店も多いので、出張族はうっかり飛行機や新幹線に乗り遅れないように注意したい。

博多の餃子といえば「テムジン」(地下1階)
博多の餃子といえば「テムジン」(地下1階)
テムジンの「焼き餃子」(480円)
テムジンの「焼き餃子」(480円)
博多名物“とりかわ”が売りの「博多とりかわ大臣」(地下1階)
博多名物“とりかわ”が売りの「博多とりかわ大臣」(地下1階)
「博多とりかわ大臣」の名物「博多とりかわ」は1本99円。タレと塩が選べる
「博多とりかわ大臣」の名物「博多とりかわ」は1本99円。タレと塩が選べる
“ひとりモツ鍋”が楽しめる「カウンター博多もつ鍋おおやま」(地下1階)
“ひとりモツ鍋”が楽しめる「カウンター博多もつ鍋おおやま」(地下1階)
「博多ラーメンShin-Shin」(地下1階)
「博多ラーメンShin-Shin」(地下1階)
オープンキッチンでホルモンを楽しむ「モツビストロ 天神ホルモン」(地下1階)
オープンキッチンでホルモンを楽しむ「モツビストロ 天神ホルモン」(地下1階)
天神ホルモンの「牛モツのトマト煮込み」(480円)
天神ホルモンの「牛モツのトマト煮込み」(480円)
「ぬる燗 ぞっこん 離れ」はサバ料理と日本酒が売り(地下1階)
「ぬる燗 ぞっこん 離れ」はサバ料理と日本酒が売り(地下1階)
久留米ラーメンの代名詞「大砲ラーメン」は9階に出店。「昔ラーメン」(700円)
久留米ラーメンの代名詞「大砲ラーメン」は9階に出店。「昔ラーメン」(700円)
地元の人気店がひしめくなか、「串カツ田中」(地下1階)も出店
地元の人気店がひしめくなか、「串カツ田中」(地下1階)も出店
「野菜を食べるカレー camp」(地下1階)は目の前で野菜を調理するのが見どころ
「野菜を食べるカレー camp」(地下1階)は目の前で野菜を調理するのが見どころ

(文/山下奉仁=日経トレンディネット)

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