2018年3月22日、居酒屋「塚田農場」などを展開するエー・ピーカンパニーの新業態「焼鳥つかだ」が東京・中目黒にオープンした。同社では2016年10月から低価格帯の焼き鳥業態として「やきとりスタンダード」を展開しているが、塚田農場ブランドとしての焼き鳥業態は初だ。(関連記事「『格安焼き鳥居酒屋』が火花、ファミレス化で人気」)。

 塚田農場の平均客単価は3500~4000円、やきとりスタンダードはそれより安い2000~2500円だが、焼鳥つかだは4500円前後とやや高めとなる予定。また、クリエーティブディレクターの佐藤可士和氏が空間プロデュースを担当する。佐藤氏は国立新美術館のシンボルマークデザインやユニクロ、楽天グループのグローバルブランド戦略などで知られるが、飲食店をプロデュースするのは初めてだという。

塚田農場ブランドの旗艦店となる「焼鳥つかだ」(目黒区上目黒1-20-5)。中目黒駅を出て徒歩2分。中目黒高架下の蔦屋書店向かい。営業時間は17~24時。席数51
[画像のクリックで拡大表示]

「盛り込みすぎて商品の印象が弱い」という課題

 佐藤氏にプロデュースを依頼した理由は、数年前から続く営業不振にある。エー・ピーカンパニーは、2014年5月から連続して既存店売上高と客数がマイナスを記録しているが、米山久社長は「マイナスと言ってもピークだった時期との比較。今がそれほど悪い業績とは考えていない」と話す。だが、「3~4年前に大量出店した際に立地戦略ミスがあったのは確か。今はそれを整理している段階だ。今回(佐藤氏とともに)リブランドすることで、日本一を取っていきたい」(同氏)。

 一方、佐藤氏は業績の伸び悩みについて別の理由も指摘した。「塚田農場の店舗を何店かまわったが、いろいろ盛り込みすぎて本当に伝えたいことが隠れてしまい、肝心の商品の印象が弱くなっていると感じた。軸足を少し変えた戦い方が必要だ」(佐藤氏)。

佐藤可士和氏(写真左)とエー・ピーカンパニーの米山久社長(写真右)
[画像のクリックで拡大表示]