UQコミュニケーションズは2016年12月22日、ルーターを主体に展開している定額データ通信サービス「UQ WiMAX」で、ユーザーからの不満が大きかった、3日間で3GB以上通信すると翌日の通信速度が大幅に低下するという制限を大きく変更。速度制限がかかる通信容量が3日間で10GB以上に拡大されたほか、制限後の速度も概ね1Mbpsに向上させるなどの緩和策を発表した。適用は来年の2月2日からの予定だ。同社が緩和に踏み切った理由とは何か。

UQ WiMAXの「3日間で3GB以上」の制限とは

 UQコミュニケーションズといえば最近は、KDDIのMVNOである「UQ mobile」によるプロモーション展開で注目を集めている。しかし、同社は元々MVNOではなく、WiMAX 2+方式のネットワークを自ら敷設して通信サービスを提供する企業だ。モバイルWi-Fiルーターを主体に、自らのネットワークを利用した「UQ WiMAX」で、データ通信サービスを提供している。

 UQ WiMAXは1カ月間でどれだけ高速通信をしても料金が変わらない定額制が大きな特徴なので、モバイルデータ通信のヘビーユーザーが多く利用するほか、光回線を引くのが面倒だという人が固定回線代わりに利用するケースも多い。

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「UQ mobile」で注目されるUQコミュニケーションズ。元々はWiMAX 2+ネットワークを敷設する通信事業者だ。最近では下り最大440Mbpsを実現するサービスを展開している。写真は10月24日のUQ発表会より

 とはいえ、WiMAX 2+も有限な電波を用いた無線通信であることに変わりはない。一度に多くの人が利用したり、特定のユーザーが大量に通信し続けたりすれば、回線が混雑して通信速度が大幅に低下してしまう。そこで、1カ月単位での制限はない代わりに、3日間での制限を設けている。

 具体的には、月額4380円(各種割引込み)で利用できる主力の料金プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」を契約している場合、現在は3日間のデータ通信量が合計で3GBを超えてしまうと、翌日の昼頃から翌々日の昼頃まで1日間の通信速度制限がかかる。その間の通信速度は、当初「YouTubeで標準画質の動画が見られる程度」とされていたが、2015年7月以降は「YouTubeでHD画質の動画が視聴できる水準」の速度となっている。

 また、仮に1日当たり3GB以上通信した場合、その日から3日間は通信容量の合計が3GBを超える計算となるため、翌日から3日間にわたって速度制限がかかることになる。

UQ WiMAXの主力プラン「UQ Flat ツープラス ギガ放題」。高速通信をどれだけ使っても2年間の料金は4380円だが、3日間で3GB使用すると通信速度制限がかかっていた。写真は2015年1月15日のUQコミュニケーションズ新サービス・新デバイス発表会より
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