新機軸のiPhoneとして話題となっている「iPhone X」が、2017年11月3日に発売された。10月27日の予約開始時にはアップルストアのウェブサイトが大混雑して予約しづらい状況が続いた。KDDIの田中孝司社長は決算説明会で「iPhone 8の1.5倍の予約数」と明かすなど、非常に好調なスタートダッシュを切ったかのように見える。だがiPhone 8よりも売れて、日本でのスタンダードモデルの地位を築けるかどうかには疑問が残る。

auではiPhone 8の1.5倍の予約数

 アップルが今秋発表した新製品の中で、ひときわ注目を集めたのがiPhone Xである。ホームボタンを廃し、5.8型の有機ELディスプレーを搭載。前面のほとんどをディスプレーが占める新デザインを採用したのに加え、指紋認証の「Touch ID」に代わり、顔による生体認証「Face ID」を搭載するなど、先進性を打ち出して市場に驚きを与えた。

 そのiPhone Xは10月27日にアップルストアや大手携帯電話事業者(キャリア)が予約の受け付けを開始。11月3日から販売を始めている。筆者も10月27日の予約受け付け開始直後から予約しようと試みた。が、どのウェブサイトも予約希望者が殺到したようで、アクセスが困難な状況が続いた。ひとまず予約はできたものの、予約確定の連絡がないまま発売日を迎えてしまい、当日に購入することはできなかった。

11月3日に発売された「iPhone X」。10月27日の予約開始直後はアップルストアや大手キャリアの予約受け付けサイトが大混雑し、筆者も発売日に購入できず
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 今回は発売当日に入手できない人が多く出ることを見越してか、アップルは発売に先駆けてアップルストアの店頭で予約なしでも先着順でiPhone Xを購入できると発表。11月3日は、各アップルストアの店頭に、iPhone Xを当日に手に入れたい人が列を成したようだ。筆者も前日の11月2日、表参道のアップルストアの行列を確認しに行ったのだが、既に100人近くはいるのではないかと思われるほど長い列ができていた。

 9月に発売された「iPhone 8」や「iPhone 8 Plus」の販売開始時は、キャリアショップや家電量販店などの在庫は潤沢で、従来と比べると購入しやすい状況だった。一方、iPhone Xは人気から買いにくい状況が続く。発売直前に開催されたKDDIの決算説明会において田中社長は「iPhone Xの予約数はiPhone 8の1.5倍」と明かした。11月6日に開催したいソフトバンクグループの決算説明会では、ソフトバンクの宮内謙副社長も「iPhone XはiPhone 8の倍売れている」と話している。

iPhone 8/8 Plusのときは各キャリアが大規模なイベントなどを実施して盛り上げようとしてていたが、ユーザーが盛り上がったのはiPhone Xのほうだった。写真は9月22日のNTTドコモのiPhone 8/8 Plus発売開始セレモニーより
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