シャープが2017年7月に発売した「AQUOS R」が好調だ。前年の同等機種と比べて、販売開始後3ヵ月間の出荷台数が46%増となった。とはいえ同社のスマートフォン製品は、特徴的な新機能や斬新なデザインで注目されているわけではない。それにもかかわらず、業績が好調なのはなぜだろうか。

旗艦モデルらしからぬAQUOS Rが絶好調

 冬商戦を控え、各社からスマートフォンの新製品発表が相次いでいる。10月13日にシャープは新機種「AQUOS R Compact」と「AQUOS sense」を発表した。

 同機種の発表会に登壇したシャープ取締役専務の長谷川祥典IoT通信事業本部長は、2017年度上期の携帯電話全体の出荷台数が前年同期比73%増になったと発表。業績が絶好調であることをアピールした。AQUOS Rのヒットが好調の大きな要因の1つとなっている。

7月に発売されたフラッグシップモデル「AQUOS R」の3ヵ月間の出荷台数は、前年同時期のフラッグシップモデルの出荷台数の146%に上ったとのこと。写真は10月13日のシャープ新製品発表会より
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 長谷川氏は、今年4月に行われたAQUOS Rの発表会の際、同機種の販売台数目標について「100万台を超える」と高い目標を掲げた。強気の数値目標ではあるものの、今回の発表会でも「何とか達成できると思っている」(長谷川氏)と販売台数の推移は順調だと説明する。

 AQUOS Rは女優の柴咲コウさんをテレビCMのキャラクターに採用するなど、プロモーション面はこれまでにない力の入れ具合だった。しかしながらAQUOS Rは、有機ELディスプレーやデュアルカメラといった、フラッグシップらしい最新機能を持つわけではない。それゆえイノベーター、アーリーアダプターと呼ばれる先進的な層からの注目度はそれほど高くないように見えるのだ。