携帯電話に「コンセプトモデル」の概念を取り入れ、デザイン性の高いモデルを開発し続けた、KDDI(au)の「au Design project」。「INFOBAR」シリーズに代表される人気モデルを生み出してきたau Design projectは携帯電話業界に何をもたらしたのだろうか。発足15周年を記念して開催されている「ケータイの形態学 展 - The morphology of mobile phones -」から振り返ってみよう。

実はスマホを先取りしていたINFOBAR

 “道具”としての位置付けが強かった携帯電話にデザイン性を取り入れ、ファッショナブルなモデルを提示してきたのが、KDDI(au)の「au Design project」である。同プロジェクトはフィーチャーフォン全盛の2002年に発足し、自動車などのように、斬新なデザインのコンセプトモデルを提示。それをベースに製品化を進めていくという、従来にはない手法で注目を浴びた。

 そのau Design projectが発足してから今年で15周年となる。そこでKDDIは、それを記念した展覧会「ケータイの形態学 展 - The morphology of mobile phones -」を、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で、7月21日から31日まで開催している。今回は同イベントの展示から、au Design projectの足跡を振り返るとともに、同プロジェクトが携帯電話の世界に何をもたらしたのかを考えたい。

au Design projectの発足15周年を記念した「ケータイの形態学 展 - The morphology of mobile phones -」は、東京・丸の内の「GOOD DESIGN Marunouchi」で開催されている。写真は7月21日の記者向け内覧会より
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 au Design projectと聞いて多くの人がイメージするのは「INFOBAR」シリーズではないだろうか。折り畳みスタイルの携帯電話が全盛を極めていた2003年に、ストレートタイプのデザインに大型のボタン、そして「NISHIKIGOI」の市松模様のカラーリングが強いインパクトを与え、大ヒットした。

au Design projectの第1弾として発売された「INFOBAR」。ストレートの形状と大振りのボタン、市松模様のカラーリングなどが強いインパクトを与えた。写真は7月21日の「au Design project 15周年記念展覧会」内覧会より
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