KDDI(au)は2017年7月10日、新料金プラン「auピタットプラン」「auフラットプラン」を発表した。NTTドコモの「docomo with」のように、端末の値引きをしない代わりに、毎月の料金を安くする。特に「auピタットプラン」は段階制の料金プランを採用するなど意欲的な内容だ。その狙いはどこにあるのか。ユーザーに受け入れられるのか。

KDDIが導入した新料金プランは2種類

 大手キャリアから、MVNOやサブブランドなど“格安”なサービスへと、ユーザーが急速に流出する状況が続いている。そのことに危機感を抱いている大手キャリアは、今年に入り、ユーザー流出を抑えるためのさまざまな施策を打ち始めている。

 NTTドコモは、通話定額の相手が家族に限定されるが、月額980円で利用できる「シンプルプラン」を5月に、指定の端末を購入すると、端末価格を値引きしない代わりに、月額料金がずっと1500円引きされる「docomo with」を6月に発表。従来より安価で利用できる料金プランの提供により、ユーザー流出を食い止めようとしている。

 そして、7月10日にKDDI(au)が発表したのが、新料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」だ。

 auピタットプランは、従来とは異なり、ひと月にデータ通信した量に応じて料金が決まる段階制の料金プランだ。5分間通話定額の「スーパーカケホ」と組み合わせた場合、1GBまで利用すると月額2980円だが、2GBまでだと3980円、3GBまでだと3480円といった具合に、1GBから20GBまで使用したデータ通信量によって月額料金が変化するのが特徴だ。

「auピタットプラン」は、その月に使用したデータ通信量に応じて1GBから20GBまでの5段階で料金が変化するプランだ。写真は7月10日のau発表会 2017 Summer 第2弾より(撮影:磯修)
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 auフラットプランは、従来の料金プラン同様、毎月一定の通信量を、一定の料金で利用できるプランだが、通信量は20GB以上となっており、大容量通信を頻繁にする人向けだ。同じくスーパーカケホを用いた場合、通信量が20GBの場合の料金は月額6500円、30GBの場合は8500円。

より大容量の通信をする人に向けては、20GBと30GBの「auフラットプラン」を用意。従来のプランよりも1500円安く利用できる。写真は7月10日のau発表会 2017 Summer 第2弾より(撮影:磯修)
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 なお、今回の新料金プランの設置に当たり、音声通話のプランに関しても、「カケホ」「スーパーカケホ」に加え、新たに「シンプル」が用意される。これは、通話定額がない代わりに月額料金が最も安くなるというもので、NTTドコモの「シンプルプラン」に相当するものだ。データ通信容量が1GBまでの場合、auスマートバリューが適用されないデメリットはあるものの、通話をあまりしない、データ通信がメインの人にとってはメリットがある。

 ちなみに、両プランとも提供開始は7月14日からで、同日から今年いっぱいは、新規契約や機種変更のときに、いずれかのプランを選ぶことで、1年間1000円引きが受けられる「ビッグニュースキャンペーン」が適用される。auピタットプラン(スーパーカケホ)とauスマートバリューの組み合わせ、あるいはauピタットプラン(シンプル)を選んだ場合、このキャンペーンが適用されると、1年間は月額1980円から利用できる計算だ。こうした点からも、格安なサービスへのユーザーの流出を防ぎたいauの狙いを見て取ることができる。