最近、大手キャリアによる契約者向けクーポンサービスの人気が高まっている。その代表例がソフトバンクの「SUPER! FRIDAY」だ。ユーザーにとっては非常にお得なサービスだが、クーポン競争はキャリアにとってメリットがあるのだろうか。

SUPER! FRIDAYの利用者は1200万人を超える

 最近、大手キャリアが既存ユーザーの優遇に力を入れ始めている。中でも人気なのが、ソフトバンクが昨年10月から始めた「SUPER! FRIDAY」だ。

 SUPER! FRIDAYとは、クーポンによる顧客還元サービスで、メールで送られてきたクーポンを毎週金曜に指定のお店で提示すれば、商品がもらえるというものだ。これまで吉野家、サーティワンアイスクリーム、ミスタードーナツ、ファミリーマートなどのクーポンを配布してきた。

ソフトバンクが昨年10月より始めている「SUPER! FRIDAY」。金曜日に指定の店舗で商品がもらえるクーポンを同社のユーザーに配布するというもの。写真は1月16日の「SoftBank 2017 Spring」より
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 6月末の時点では、セブン-イレブンでクーポンを提示すると、アイスクリームやコーヒーなど複数の商品の中から1つが無料でもらえるクーポンを配布していた。7月にはクーポンは配布しないようだが、ソフトバンクのプレスリリースによれば、8月と10月には配布予定とのこと。8月は夏休みシーズンということで、25歳以下が対象のようだ。

 大手キャリアの顧客還元サービスといえば、これまでNTTドコモの「シンプルプラン」や「docomo with」などの新料金プラン、KDDI(au)の「au STAR」といった長期優遇サービスがあった。だが、これらのサービスを受けられるのは、特定の端末の購入者や長期間同じキャリアを利用している人など、対象が限られる。

 一方、SUPER! FRIDAYは「ソフトバンクユーザーなら誰でも食べ物や飲み物がもらえる」という非常に分かりやすいサービスで、契約して間もないユーザーも対象だ。 この分かりやすさが人気の理由だ。

 ソフトバンクは今年1月の発表会で、昨年10月から12月までに配布したクーポンの利用件数が1200万を超えたと公表した。商品によっては店舗に行列ができることもあったという。

昨年10~12月でSUPER! FRIDAYの利用件数は1200万を突破。非常に好調だ。写真は1月16日の「SoftBank 2017 Spring」より
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