メッセンジャーアプリの「LINE」を提供しているLINEは2018年6月28日、事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2018」を開催。「Redesign」をテーマに、スマートスピーカーや2次元コード決済、仮想通貨に取り組むことなどを発表した。LINEのさまざまな施策や構想の可能性を探ってみよう。

Clovaがトヨタの自動車に搭載される!?

 日本で最も利用されているメッセンジャーアプリとして知られる「LINE」の提供元であるLINEは、「LINE」を軸としてさまざまな分野でのサービスの拡充を図っている。

 4時間を超える事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2018」の中で同社がテーマとして打ち出したのは「Redesign(リデザイン)」。スマートフォンアプリとしては既に国内で多くの支持を得ている「LINE」だが、同社の代表取締役社長である出澤剛氏は「スマートフォンに匹敵するパラダイムシフトが起きつつある時期。『LINE』のサービス提供開始から7年が経過し、積み上がったものを見直す時期に来ている」と語る。

 LINEが今後の取り組みとして発表したのは、エンターテインメントやビジネス、ニュースメディアなど多岐にわたる。現在同社が特に力を入れているのは、「LINE上」で日常生活をサポートする多くのサービスを提供する「スマートポータル戦略」だ。この取り組みに関しては、転売問題への対策として進められている電子チケット「LINEチケット」や、旅行情報検索サービスの「LINEトラベル」などがある。

 一方で、今後を見据えた大きな取り組みが3つある。1つは「AI(人工知能)」だ。

 LINEは、独自の音声AIアシスタント「Clova」を開発しており、これを搭載したスマートスピーカー「Clova WAVE」「Clova Friends」などをリリースしているが、今回のイベントでは、新たにディスプレーを搭載した「Clova Desk」を発売することを明らかにした。

LINEがスマートスピーカーの新製品として発表した「Clova Desk」は7型のディスプレーを搭載。さまざまな情報を表示できるほか、「LINE」によるビデオ通話も可能になるとのこと。写真は6月28日の「LINE CONFERENCE 2018」より
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 また、トヨタ自動車の車に搭載されたカーナビゲーションシステムなどとClovaを連携させた「Clova Auto」の提供を、2018年の冬に開始することも発表した。車内での音声操作による「LINE」の送受信や無料音声通話などが可能になるという。LINEは2017年にトヨタ自動車と音声アシスタントの分野で提携しているが、他社に先駆けて具体的な製品の投入を発表した影響は大きい。

車載のカーナビなどと連携する「Clova Auto」が、トヨタ自動車の2018年冬以降の新型車に搭載されるとのこと。写真は6月28日の「LINE CONFERENCE 2018」より
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