“格安”の通信サービスが盛り上がる中、台頭著しいのが、KDDI傘下のUQコミュニケーションズが提供する「UQ mobile」だ。新たに2回線目以降の月額料金を500円割り引く「UQ家族割」の提供を開始した。その戦略には春商戦の成果が非常に大きく影響している。

「3姉妹」のテレビCMで認知を広げたUQ mobile

 5月末から6月頭にかけて、大手キャリアが新製品・新サービスの発表会を相次いで開いた。同じタイミングで、“格安”のサービスを提供するMVNOやサブブランドも新製品・新サービスの発表会を開催した。

 中でも注目されたのが、UQコミュニケーションズだ。6月1日に開催した発表会で、野坂章雄社長は、ここ半年で、同社の知名度が上がり、取り巻く環境が大きく変わったと説明した。

 その要因としては、「ぴったりプラン」「イチキュッパ割」など新しい料金プランや、「iPhone SE」など端末ラインアップの充実が挙げられる。しかし、中でも効果が大きかったのがテレビCMだったと野坂社長は語った。

 UQ mobileといえば、深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんが登場する“3姉妹”のCMで知られる。そのCMの魅力的なキャラクターとユニークな内容で、同社の認知度が急速に高まっているという。  野坂社長によれば、2016年6月時点では24%だった認知度が、今年3月時点では89%にまで達していたとのこと。

UQ mobileは深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽郁さんらが出演するCMが非常に好調で、知名度向上に大きく貢献しているという。写真は6月1日の「UQ発表会」より
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UQ mobileの認知度は、3姉妹のテレビCMにより急上昇し、9割近くに達しているとのこと。写真は6月1日の「UQ発表会」より
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 MVNOでありながらも、これだけテレビCMを積極的に展開できるのは、同社が大手キャリアのKDDI傘下にあるからこそだ。KDDI自身も最近は、auユーザーがある程度減少することを見越し、傘下のMVNOの契約数を拡大する戦略へと舵を切り始めている。UQ mobileは、KDDI全体の戦略上でも重要な存在になってきているのだ。