富士通傘下で端末を開発・提供してきた富士通コネクテッドテクノロジーズだが、大株主が投資ファンドに変わったことで、その事業戦略に変化が生じている。人気ブランド「arrows」「らくらくホン」の今後は?

投資ファンドの傘下で生き残りを模索

 「arrows」「らくらくホン」などのブランドでスマートフォンや携帯電話を開発してきた富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT、川崎市)。同社は2018年1月、親会社の富士通がFCNT株の70%を投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ(東京・千代田)に売却したことで富士通傘下を離れた。

 経営の立て直しを進める富士通が、収益性が大幅に悪化した携帯電話事業を切り離したわけだが、実を言うと富士通は、携帯電話事業だけでなく、パソコン事業である「富士通クライアントコンピューティング」(FCCL、川崎市)も、株式の51%を2017年にレノボに売却している。

FCNTは富士通の傘下を離れ、ポラリス・キャピタル・グループが大株主に。写真は5月23日のFCNT事業方針・2018年夏新商品・新CM発表会より
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 実質的にレノボ傘下となったFCCLは、パソコン市場で世界的に高いシェアを持つレノボの高い生産力や部材の調達力を得て、コスト競争力のあるパソコンを開発しやすくなったが、一方、投資ファンドが大株主となったFCNTの場合、明確なメリットがない。しかも国内のスマートフォンメーカーは、海外メーカーの攻勢によって厳しい状況に追い込まれている状況だ。

 新体制となったFCNTには、これからどう成長していくかという新たな戦略が問われている。そんな中、同社は5月23日に発表会を開き、今後の事業方針について語った。

FCNTがNTTドコモ向けに提供する新製品「arrows Be F-04K」。docomo with対応のミドルクラスモデルで、耐衝撃性など従来の特徴に加え、カメラ性能を強化している。写真は5月23日のFCNT事業方針・2018年夏新商品・新CM発表会より
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