動画重視のデュアルカメラを搭載した「AQUOS R2」

 そのシャープが5月8日、スマートフォン新機種を発表した。1つはAQUOS Rの後継となる新しいフラッグシップモデル「AQUOS R2」だ。

 AQUOS R2は、AQUOS R Compact同様、IGZOフリーフォームディスプレイを採用することで、最近のトレンドとなっているノッチ(切り欠き)のある縦長比率のディスプレーを実現。自社の強みを生かしつつ、しっかりと業界のトレンドをフォローしているのが分かる。

 このモデルが前モデルから大きく進化したポイントがカメラだ。AQUOS R2も最近の業界トレンドとなっているデュアルカメラ機構を採用しているのだが、その利用方法は他社製品とは大きく異なる。一方のカメラが約2260万画素の静止画用で、もう一方が約1630万画素の動画用となっているのだ。

新しいフラッグシップモデル「AQUOS R2」はIGZOフリーフォームディスプレイを活用し、ノッチのある縦長比率のデザインを採用。業界のトレンドをしっかりフォローしたモデルだ。写真は5月8日のシャープ新製品発表会より
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AQUOS R2の背面。デュアルカメラ機構を採用しているが、一方のカメラが静止画用、もう一方が動画用となっているのは非常に特徴的だ。写真は5月8日のシャープ新製品発表会より
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 静止画用と動画用のカメラを用意したのは、静止画と動画ではカメラに求められる要素が異なるからだという。例えば静止画では被写体をはっきり残し、背景をぼかしたほうが美しく見える。だが動画では、映像全体にフォーカスが当たり、臨場感のある映像が好まれる。また手ブレに関しても、静止画撮影時はシャッターを押したときの手ブレが大きく影響するが、動画の場合は撮影者が被写体を追いかける際の手ブレが大きい。

 最も大きな違いが出るのは画角で、静止画では被写体に寄ることが求められるが、動画では周囲の環境が全て写ることが求められるとのこと。そのため動画用のカメラは135度の超広角レンズを搭載し、動画のブレに強い電子式の手ブレ補正を採用するなど、動画撮影に特化した設計となっている。

AQUOS R(左)のカメラとの比較。超広角レンズを搭載した、AQUOS R2(右)の動画用のカメラが、広い範囲を捉えていることが分かる。写真は5月8日のシャープ新製品発表会より
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 従来のデュアルカメラ機構では、標準と広角、または標準と望遠といった組み合わせによる撮影スタイルを提供してきた。一方、AQUOS R2では、動画の撮影中に通常画質の静止画の撮影が可能なことに加え、動画撮影中にAI(人工知能)が適切なタイミングで静止画を撮影してくれる「AIシャッター」機能なども搭載する。こういったところにシャープならではの独自性が強く打ち出されていると言えるだろう。