ソフトバンクは2017年4月20日、ワイモバイルブランドで展開しているPHSの新規受付やPHSへの機種変更を来年3月31日をもって停止すると発表した。それ以降はPHSの新規契約ができなくなる。20年以上にわたってサービスを続けてきたPHSは携帯電話業界にどのような影響をもたらしてきたのか。

 レコチョクの「着うた」サービスの終了、NTTドコモのiモード対応端末の出荷終了など、2016年はスマートフォン以前に全盛を極めたサービスが終了するニュースが相次いだ。そして2017年に入り、新たにサービスの終了を迎えようとしているのがPHSだ。

2015年以降新製品が出ていなかったPHS

 ソフトバンクとウィルコム沖縄は4月20日、ワイモバイルブランドの「ケータイプラン」「ケータイベーシックプラン」など、PHS向けに提供されている料金プランの新規受付および変更、PHS端末への機種変更受付を、2018年3月31日をもって停止することを明らかにした。これは、来年4月からはPHSを新規契約できなくなることを意味している。

 もちろん、PHSが停波するわけではないので、現在、PHSを契約しているユーザーが来年4月以降もPHSを使い続けることは可能だ。また、法人向けのテレメーター用プランは、来年4月以降も契約できるという。とはいえ、今回の発表により、ソフトバンクが実質的にPHSの終了へと踏み切ったことは確かだ。

 PHSの新規契約終了の反響は意外と大きいようだ。多くのメディアでこの話題が取り上げられたほか、ネット上ではPHSの終了を惜しむ声も多く上がっていた。PHSは1995年のサービス開始以来、20年以上にわたって使われてきた通信方式であり、親しみを持つ人も多い。

 だが、PHS端末の新機種は、ワイモバイルが2015年に発売した「Heart」以降、投入されていなかった。しかも、現在ではPHSでできることのほとんどが携帯電話でもできるため、PHSの存在価値が薄れていたことは確かだ。ソフトバンクも、利用者が減少しているPHSをコストをかけて維持するよりも、終了して5Gなど次世代の通信設備の投資に回したいと考え、新規受付停止という判断を下したのではないかと思われる。

2018年3月末でのPHS新規契約終了を発表したワイモバイル。最後に発売されたPHS端末は2015年のハート形に変形する音声通話端末「Heart」
[画像のクリックで拡大表示]