2015~2016年にかけて多くの端末が登場し、話題となったマイクロソフトのスマートフォン向けOS「Windows 10 Mobile」。しかし、最近は話題になることもなく、対応端末もほとんど見かけない。一体なぜなのだろうか。
ボディーデザインは同じだがOSが異なる新機種
MVNOのサービスの盛り上がりとともに、人気を高めているSIMフリースマートフォン。だが最近、Androidスマートフォンの新機種として発表された製品のいくつかは、以前どこかで見たことがあるものだ。
その1つが、2017年5月発売予定のトリニティの「NuAns NEO [Reloaded]」だ。特徴は、スマートフォン本体にさまざまなカバーを装着してカスタマイズできるなど、デザイン性を重視していること。5.2インチのディスプレーを備え、SIMフリースマートフォンとしては数少ないFeliCaに対応するなど、機能面でも充実している。
そしてもう1つ、VAIOの「VAIO Phone A」がある。これは、アルミ削り出しのボディーに5.5インチディスプレーを搭載したスマートフォンだ。2枚のSIMを挿入することで同時に待ち受けができる「DSDS」(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)など最新の機能を搭載しながらも、2万6784円(税込み)と安価なのが特徴だ。
実は「NuAns NEO [Reloaded]」には「NuAns NEO」、「VAIO Phone A」には「VAIO Phone Biz」といったように、これら2つの機種には、別のOSを搭載した前モデルが存在する。ボディーデザインがほぼ同じなので、どこかで見たことがある気がするのも当然だ。
そして前モデルに搭載されていたOSはいずれもマイクロソフトの「Windows 10 Mobile」。どちらのメーカーもデザインはほとんど変えずに、搭載するOSを入れ替えた機種を出したのは一体なぜなのだろうか。