2016年にMVNOに参入し、特定のサービス利用時にはデータ通信量をカウントしない「カウントフリー」の導入で、物議をかもしたLINEモバイル。サービス開始から半年が経過した3月、実績と新たな戦略を公表した。そこからは、LINEモバイルのどのような狙いが見えるだろうか。

サービス開始から半年後の実績

 メッセンジャーアプリとして、日本をはじめアジア圏で大きな存在感を示すLINE。2016年3月に、新たにMVNOとして通信事業を開始すると発表したことは大きな驚きを与えた。そして、設立した子会社のLINEモバイルが、同年9月から、社名と同名のスマートフォン向け通信サービス「LINEモバイル」の提供を開始した。

 LINEモバイルが注目を浴びたのはインターネットサービスを提供するLINE自身が通信サービスを始めたからだけではない。「カウントフリー」と呼ばれる仕組みを導入したことも理由だ。

 カウントフリーは、特定のアプリやサービスを利用したときにだけデータ通信容量をカウントしない仕組みだ。LINEモバイルでは、「LINEフリープラン」ではLINEを、「コミュニケーションフリープラン」ではLINEのほか、FacebookやTwitter、昨年11月からはInstagramをカウントフリーの対象としている。

「LINEモバイル」は料金プランにもよるが、LINEのほか、Facebook、TwitterなどのSNSを利用する際に、データ通信量をカウントしない「カウントフリー」を大きな特徴としている。写真は2017年3月14日のLINEモバイル記者発表会より
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 カウントフリーに近い仕組みは、近年、米国などで導入が進んでいる。明確なユーザーメリットがあることから、人気は高い。一方で、通信の秘密を侵害する可能性があることや、インターネットの中立性が維持できなくなることなどから、導入に反対する意見もある。有識者の間でも議論を呼ぶサービスだ。LINEモバイルが大きな反響を呼んだのは、それをあえて導入しサービスの特徴として強く打ち出してきたからだった。

 そんなLINEモバイルが、3月14日、説明会を開き、サービス開始から約半年間の実績と今後の新戦略を発表した。