オムロン独自の顔画像センシング技術「OKAO(R) Vision」。デジカメなどに搭載する画像センサーから入ってきたデータを分析し、人の視線や表情など認識するというものだ。すでに世界各国向けに5億ライセンス以上を提供している。この技術を一般家庭の「見守り」などに活用しようという製品が、2015年9月に発売した「ヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)」。Wi-Fiでネットワークと接続し、スマートフォンなどのアプリケーションから操作、画像の確認ができる。アプリケーション開発環境を公開して新しい用途提案を増やしており、すでに1000人以上が開発者を中心とした同社のコミュニティーサイト「SENSING EGG PROJECT」に参加しているという。製品開発のきっかけや今後の展開について聞いた。

オムロンが2015年9月に発売したヒューマンビジョンコンポ 家族目線(HVC-C2W)。価格は2万9800円(税込)で、Amazonと楽天市場で購入できる
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――オムロンの顔画像センシング技術「OKAO(R) Vision」のすごさとは?

方城 正博氏(以下、方城):顔画像センシング技術を開発している会社さんはたくさんありますが、サーバー上で動くソフトウエアで、使用するにはハイスペックなコンピューターが必要だったり、ハードウエアに合わせた調整が必要だったりします。我々のOKAO(R) Visionは小型の画像センサー1つで実現可能で、さらにこのシステムを活用するためのアプリケーションソフトを開発するキット(SDK)を含めてすべてセットになっていて、すぐにシステムを組めるのが特徴です。

オムロン エレクトロニック&メカニカルコンポーネンツビジネスカンパニー アプリケーションオリエンティド事業部 事業推進部 HS企画課 主査 方城 正博氏
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寺川 裕佳里氏(以下、寺川):OKAO(R) Visionは、「顔検出」「人体検出」「手検出」「顔向き推定」「視線推定」「目つむり推定」「年齢推定」「性別推定」「表情推定」「顔認証」「ペット検出」これら11個もの機能をワンチップ、ワンセンサーで実現しています。検出のスピードや正確さもトップクラスで、さまざまな対象、環境に対応できます。そのため、カメラやスマートフォンだけでなく、ロボットなど身の回りの多くの製品に採用していただいています。

オムロンが約20年にわたり開発を続けている画像センシング技術「OKAO(R) Vision」。コンパクトなきょう体でリアルタイムに顔の検出や認識ができる
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