電動歯ブラシでトップシェアの「ソニッケアー」(フィリップスエレクトロニクス ジャパン)から、「日本人のために開発した」新モデル「ガムヘルス」が発売された。日本人は欧米よりも歯周病の経験者が2倍近く多く、歯茎への関心も特に高いという同社の調査結果に基づき、歯茎のケアに特化した。日本への投入後、グローバル展開も行う。日本に限らず、ソニッケアーが特定の国向けに新モデルを開発するのは初めてだという。
ソニッケアーシリーズはもともと、ブラシヘッドが縦横に大きく振幅して口内に唾液の「音波水流」を発生させ、歯の汚れを押し流すのが特徴。磨きながらうっかり口を開けると、前方に飛沫が飛び散る激しさだ。それでも「手磨きよりも低い圧力で磨けるため、歯茎には優しい」(フィリップス エレクトロニクス ジャパン)。
今回のガムヘルスには、同モデル専用の、歯茎ケアに特化した「ガムプラスモード」が搭載された。歯茎をトントンと優しくたたくような動きが2分間続く。また付属するブラシの毛も柔らかく、毛先が丸くカットされているため、歯茎を傷付けにくいという。
「ソニッケアー ガムヘルス」
●本体サイズ・重さ(ブラシ込み)//幅30×長さ250×奥行き31mm・141g
●バッテリー/1充電で3週間使用可能(1日2回、各2分間)。充電時間48時間
感じる刺激は弱いが、汚れ落ちは実感
実際に同モードを試しても、感じる刺激は非常に弱い。それでいて、音波水流で汚れがはじき飛ばされているのも実感できた。刺激の強さも3段階から選べて、歯茎が弱い人は弱い刺激から始められる。歯の表面を白くする目的なら他のモードに劣るものの、歯茎ケアには使い勝手が良さそうだ。
ソニッケアーシリーズには、モードが1種類しか選べない廉価モデル(1万円未満)もあるが、ガムヘルスは中位モデルに位置し、従来製品と同様の動きをする「クリーンモード」とガムプラスモードの2種類から選べる。ブラシの規格は全機種で共通のため、付属するタイプ以外の好みのブラシに交換することも可能だ。替えブラシは1本1000~1500円程度で販売されている。
(文/日経トレンディ編集部)