子育てママを意識して使い勝手も進化

 フルモデルチェンジとはいえ、実は見た目が劇的に変わったわけではない。「形はそのままに上質感、洗練さを高めた」(ホンダ)のが特徴で、プラットホームをはじめ、構成部品の約9割を見直した。スポット(点)ではなく、シーム(線)溶接を採用するなどして、剛性を高めながら80kgの軽量化に成功。エンジン機構も新たに設計し、最高燃費(JC08モード)は25.6km/Lから27km/Lに上昇した。最大のライバルであるタント(28km/L)に肉薄している。

軽量化しつつ、剛性が強化された新型プラットホーム
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 子育て中のママを意識して使い勝手も進化した。新開発の「助手席スーパースライドシート」は、スライド幅が最大57cmもある。目いっぱいシートを後ろに動かせば、振り向くだけで子供の世話ができる。後部シートの座面を跳ね上げると、ベビーカーをたたまずに積み込める。荷室も広がって低くなり、荷物の積み下ろしがラクだ。

従来よりも荷室がやや広がった
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後部シートの座面を跳ね上げれば、ベビーカーをたたまずに積み込める
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 価格は従来よりも各グレード10万円程度アップした。装備が近いグレードで比べると、タントのX“SAIII”(税込み142万200円)に対し、N-BOXのG・Lホンダセンシングは同149万9040円とやや強気の設定。ライバルよりも特筆して性能が抜きんでてはいないが、ブランド力で今後も王者として君臨できるか、注目だ。

(文/日経トレンディ編集部)