すっきり起きられない、体がだるい――。朝の目覚めに関する不満を解消する目的で開発されたのが、世界初のスマートフォン連動型カーテン自動開閉機「めざましカーテン mornin’」(ロビット)。カーテンレールに取り付けて使うスマート家電で、指定した時刻に自動でカーテンを開閉できる。
眠気は脳内のメラトニン量によって左右され、分泌量が多いと眠くなるといわれる。メラトニン量は光の強弱で変わるといわれ、「照度が約2500ルクス以上の光を浴びると分泌が抑制される」(ロビット社長の高橋勇貴氏)。蛍光灯などを設置した一般的な室内での明るさは300ルクス程度と“力不足”なのに対し、太陽光は曇りの日でも1万ルクス以上。「カーテンを開けて太陽光を室内に取り込むことで、気持ちよく目覚めるのに必要な光量を確保できる」と、高橋氏は開発の狙いを語る。
●サイズ・重さ/幅56×高さ97×奥行き41mm・約67g(電池除く)
●動作時間/単3アルカリ乾電池3本で約5カ月
●対応OS/iOS 8.3以上、Android 5.0以上
ボタンを押してレールにはめるだけ
mornin’の最大の特徴は、手軽に設置できることだ。以前からカーテンの自動開閉システムはあったが、数万円以上と高価で、取り付け工事が必要になる場合が多かった。対してmornin’は1台4000円弱(税込み)と安く、両開きのカーテンに2台付けても1万円を切る。設置も簡単で、本体を対応スマホとブルートゥースで接続し、前面のボタンを押しながらレールにはめ込むだけ。その後、専用アプリでカーテンを開けたい(閉めたい)時刻などを指定すればいい。単3アルカリ乾電池3本で約5カ月間は駆動するので、交換の手間も少ない。
ただ、難点もある。本体を取り付けると手動でカーテンを動かせなくなるのだ。アプリのリモコン機能で開閉はできるが、その都度アプリを立ち上げる必要がある。とはいえ、時刻を一度設定すれば、「朝開けて、夜閉める」という一連の動作を自動で済ませられるのは魅力。頻繁に開け閉めしない寝室などで使うなら使い勝手は良い。
(文/日経トレンディ編集部)