業界初となる人工知能システムを採用した次世代型マッサージチェアを、ファミリーイナダが発売した。家庭用医療機器「ファミリーメディカルチェア ルピナス FMC-LPN10000」は、人それぞれの体形で異なる指圧点を検出できるうえ、「人工知能メカ」がもみ玉にかかる負荷やモーターの抵抗から筋肉の状態を把握し、疲労や凝りの状況に応じて最適なもみ動作を行う。
例えば、筋肉が硬い部分はもみ玉をより深くゆったりと動かしてもむ。凝りがほぐれ、筋肉が軟らかくなると軽快な動きに変わる。従来のマッサージチェアと同様にもみの強弱を自分の好みで選べるが、最も強いモードを選択しても体に負担がかかるような“痛すぎるもみ”にはならず、絶妙な力加減で心地よかった。
通信機能を備えるのもルピナスの特徴だ。KDDIのLTEネットワークか、無線LAN(Wi-Fi)を使って通信でき、スマートフォンのようにソフトウエアをアップデートすることも可能。マッサージプログラムの更新や機能拡張などに使える。
「ファミリーメディカルチェア ルピナス FMC-LPN10000」
●サイズ・重さ/幅91×高さ110×奥行き140cm・約100kg
●カラー/アイボリー、キャメル、ブラック
5年契約のリース形式で、月額料金制を採用
また、本体にはタブレット端末が付き、日々の健康管理に役立てられる。内蔵の脈拍センサーや別売りの外部機器で計測して取り込んだ体重や血圧のデータを大型画面で一元管理でき、さらに月1回の問診に答えると生活習慣へのアドバイスが受けられる。将来的には、顔認識による体調管理機能や、家族の体調を遠方から確認できる新サービスも追加される予定だ。
販売形態は従来のマッサージチェアとは異なり、5年契約のリース形式で、月額料金制を採用。LTEモデルは月額8900円、Wi-Fiモデルは月額7900円で、それぞれ60回払いになる。5年間の支払額はトータルで50万円前後と、従来の最上位機種と同程度。それ以降は、通信・サービス料のみで利用できる(料金は未定)。
(文/日経トレンディ編集部)