この記事は「日経トレンディ」2017年7月号(2017年6月2日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。

 今注目のテクノロジーの代表といえる「AR(拡張現実)」と「VR(仮想現実)」の“最先端”に対応したスマートフォンが夏に発売される。エイスース・ジャパンのアンドロイド端末「ZenFone AR」は、グーグルが開発するAR技術「Tango」とVR技術「Daydream」の両方に対応する世界初のスマホだ。

エイスース・ジャパン「ZenFone AR」
予想実売価格/64GBモデル 8万2800円、128GBモデル 9万9800円(ともに税別)
サイズ・重さ/各幅約77.7×高さ158.98×厚さ(最厚部)8.95mm・約170g
ディスプレイ/5.7型有機EL
カメラ有効画素数/2300万(背面)、800万(前面)

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 特に注目すべきはTangoへの対応。現実の景色にCGなどを重ねて表示するARは、ゲーム「ポケモンGO」で身近な存在になったが、Tangoならそれとは別次元の体験ができる。

 ポケモンGOのARは、映像の上にキャラクターの絵を重ねているだけで、地形などは考慮されていない。立てるはずのない場所にキャラが立っていたり、遠くにいるはずのキャラが手前の電柱より前に表示されたりと、不自然な光景も発生する。一方のTango対応スマホは、3つあるカメラで立体的な地形や距離を認識可能。遠くの地面にキャラを配置すると小さく見えるなど、より自然な合成ができる。

Tangoに対応したARアプリの例。風景の中のどこが地面か、その地点までの距離はどれくらいかといった地形を認識し、自然な形でキャラを合成する
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