この記事は「日経トレンディ」2016年6月号(2016年5月2日発売)からの先出し記事です。内容は基本的に発売日時点のものとなります

 2016年3月19日、栃木県茂木町にあるテーマパーク「ツインリンクもてぎ」内のキャンプ場エリアが、「森と星空のキャンプヴィレッジ」(以下、キャンプヴィレッジ)としてリニューアルオープンした。

 オートキャンプ用の区画が新たに用意され、従来からあるログキャビンは内外装を刷新。なかでも注目は、「グランピング」が楽しめるセットアップサイトの新設だ。

 グランピングとは、「グラマラス」と「キャンピング」を掛け合わせた造語。ホテルのような設備とサービスが整ったテントやキャビンで、快適にアウトドア体験を楽しむもので、日本でも導入施設が増えている。

 キャンプヴィレッジのグランピング用テントも設備が充実。2台のセミダブルベッドが設置され、ホテルのようにスタッフがベッドメークする。また、テント内に電源が確保されており、夏にはサーキュレーター、冬には電気カーペットが用意される。もちろんケータイの充電も可能だ。

 料理道具も一式そろい、さらにセッティングや火おこし、後片づけまですべてスタッフがしてくれるプランもある。

ツインリンクもてぎ「森と星空のキャンプヴィレッジ」
所在地/栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
セットアップサイト数/10サイト
利用料/大人2人、小学生2人の場合:4万2260円(税込み)~、大人4人の場合:4万7120円(税込み)~
セット内容/テント(寝具、ソファ、テーブル、電源付き)、のぞみの湯入浴料、駐車料(1台)、食事(夕食:BBQセット、朝食:ホテルレストラン)
チェックイン/14時~18時
チェックアウト/11時まで

21時頃まで、スタッフがセットアップサイトエリアに待機。火おこしなどを手伝ってくれる
21時頃まで、スタッフがセットアップサイトエリアに待機。火おこしなどを手伝ってくれる
宿泊料金は夕食と朝食代込み。夕食はバーベキューセット。スープやデザートも付く
宿泊料金は夕食と朝食代込み。夕食はバーベキューセット。スープやデザートも付く

ファミリー層を意識した設備が整う

 キャンプヴィレッジが他のグランピング施設と一線を画すのは、小さな子供がいるファミリー層をメーンターゲットとする点だ。「高級」「上質」などのキーワードを掲げて大人を狙う施設が多いが、「手ぶらで利用できるグランピングは、子供に手がかかるファミリーにこそ、向くと考えた」(ツインリンクもてぎ)という。

 ツインリンクもてぎ内には遊具がそろい、夜には天体望遠鏡で星空観察ができる。また、小さな子供も使えるファミリートイレを完備するなど、ファミリー層を意識した設備も整う。

 「オープン後、利用者の約8割がファミリー客。幼児を連れた家族も少なくない」(ツインリンクもてぎ)。同社のもくろみ通りの快調なスタートを切ったようだ。

子連れ客が多く訪れているという
子連れ客が多く訪れているという
テント内には電源が用意されている。また、キャンプ場のほとんどのエリアでWi-Fiが使用可能となっている
テント内には電源が用意されている。また、キャンプ場のほとんどのエリアでWi-Fiが使用可能となっている

(文/日経トレンディ編集部)

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