ピザやパエリアなど、強い火力が求められる料理に向く調理家電が発売された。mhエンタープライズ「ビタントニオ グルメオーブン VGO-55」は二枚貝のような形状で、上下から“挟む”ように加熱する卓上オーブンだ。
蓋を閉めた状態で加熱すると、一般的な家庭用オーブンを上回る最高400℃で調理できるのが特徴。このため、高温で焼くのが理想とされるピザを作る際に、サクッとした歯応えとモチモチした食感を両立できるという。
市販の生地とシーフードミックスなどでピザを作ってみたところ、石材プレートに生地を置いてスイッチを入れ、僅か5~6分で完成。宅配ピザを注文して届くまでの時間より早く、簡単にクリスピータイプのピザができた。冷凍ピザを焼いても同じような食感を楽しめるなど、高温で焼くメリットを実感しやすい。石材プレートは、「蓄熱性に優れ、余分な水分や油分を吸収する」(mhエンタープライズ)のもポイントという。
「ビタントニオ グルメオーブン VGO-55」
●サイズ・重さ/幅351×高さ208×奥行き361mm・4.8kg(ピザプレート含む)
●消費電力/最大1200W
●庫内温度/160~400℃
●主な付属品/ピザプレート、ディッシュプレート、ピザパドル、ピザカッター、レシピブック
卓上で出来たてを食べられるのが最大の魅力
水分が多い料理を作れるように、高温に耐える皿状のプレートも付属する。パエリアを作ったところ、具材をプレートで炒めてから一度取り出す手間が必要だったものの、米などを入れて約15分で炊けた。本格的なパエリアが卓上でできるので、温かいうちに好きなだけ取って食べられるのは便利だ。
付属のレシピブックにはピザだけでなく、ローストビーフなど21種の調理法が載っている。一般的なオーブンで作れるものも多いが、卓上で出来たてを食べられるのが最大の魅力といえる。蓋にある窓から調理の様子をのぞけるのも面白い。ただし、ホットプレートとして使えない点は要注意だ。
これまでもピザを焼ける同種の製品はあったが、「高温調理と対応するメニューの多さ、立てて収納できる点が強み」(mhエンタープライズ)。汎用性を備えたピザ焼き器であると考えれば、一台持っていると重宝しそうだ。
(文/日経トレンディ編集部)