普段は倉庫に預けている荷物を、出張先のホテルに直送。自分は“手ぶら”で現地に向かえばいい――。そんなサービスが始まった。寺田倉庫の「minikura teburaTRAVEL」は、事前にトランクルームに預けた荷物を、スーツケースに入れて指定のホテルなどに送る仕組み。帰る際は現地からスーツケースごとトランクルームに返送すれば、また元通り収納され、衣類はクリーニングもしてくれる。
前提となるのは、同社の宅配型トランクルーム「minikura MONO」の利用者であること。これは段ボール1箱分の荷物を月額250円(税込み。以下同)で預けられるサービス。中身は1点ずつ写真撮影され、何が預けてあるかがウェブサイト上でわかる。
●スーツケース/容量57L、外寸60×41×26cm、重さ4.0kg
●minikura MONOの預かり料金/1箱1カ月250円
料金は1週間で5000円
teburaTRAVELでは、預けたなかから必要な品を選び、送付先のホテルなどを指定するだけ。3~5泊分のサイズのレンタルスーツケースに入って届く。返送後にクリーニングする衣類は、同封されてくる専用袋に入れて返す。スーツケースには、最大で預けた段ボール2箱分程度の量が入るという。運搬時の故障が懸念される精密機器などは預けられない。
利用できるのは国内の旅行や出張のみ。東京―大阪間であればおおむね、出張前日の午前10時までにネットで申し込めば当日にホテルに届く。より遠隔地の場合は、もっと早く申し込む必要がある。
料金は1週間で5000円。往復の送料と3着分のクリーニング代が含まれる。返送は、受け取った日から7日目までにヤマト運輸に渡せばいい。返送が1日遅れるごとに300円、クリーニングを1着追加するごとに500円がかかる。
自宅の片づけとラクな旅行という、2つのニーズに応えるサービスといえる。現状は期間や料金、スーツケースのサイズなどの選択肢に乏しく、拡充を期待したい。
(文/日経トレンディ編集部)