軽量でありながら耐久性に優れることが売りのモバイルノートパソコン「レッツノート」(パナソニック)。2月に発売される「XZ6シリーズ」は、ディスプレイ部分が分離してタブレットになる初のモデルだ。
●サイズ・重さ/幅288.5×高さ22×奥行き223.7mm・約1.019kg(本体)、幅286.5×高さ9.5×奥行き206.2mm・約0.55kg(タブレット部)
●CPU/インテルCore i5-7200U
●メモリー/8GB
●ストレージ/SSD128GB
●ディスプレイ/12型TFT液晶(2160×1440ドット)
●駆動時間/約9時間(本体)、約4.5時間(タブレット部)
※スペックは個人向け店頭モデルCF-XZ6HDAPRのもの
自立してノートPC感覚で使えるが、20万円超え
レッツノートでは、すでにディスプレイ部分が360度回転してタブレットのように使えるコンバーチブルタイプは発売されている。ただ、10.1型で約745gと、タブレット端末としては重めだった。そこで今回の分離タイプは、「キーボードは職場などに置いておき、タブレットだけを外出先へ持ち歩く使い方を想定している」(パナソニック)。タブレット部分の重さは約550gと、12型では世界最軽量という。実際に持ってみると非常に軽く、負担はほとんど感じなかった。
レッツノートならではの耐久性は受け継いでおり、76cmの高さからの落下試験(6方向)をクリアしている。タッチパネルの裏側にもマグネシウム合金製のシャーシを組み込むことで、軽さと強度を両立させているという。
「ノートパソコンとしての機能性を損なわないことを第一に開発した」(同社)というように、キーボードは従来モデルと同様、19mmのキーピッチ、2mmのキーストロークを確保。LANコネクター、USBポート、HDMIなど端子類も充実する。
また、既存の着脱式2in1では、ディスプレイ部分にバッテリーなどを搭載し、パソコンスタイルで使う際に上部が重くなりがち。このため、スタンドで立てるタイプのものが少なくない。一方、レッツノートでは頑丈なヒンジを採用することで自立し、ノートパソコンとして違和感なく使える。
2in1タイプの弱点はほぼ解消されており、使い勝手は非常にいい。ただ、予想実売価格は20万円を超え、ノートパソコンとタブレットを別々に購入してもお釣りが来るレベルだ。個人で購入するにはややハードルが高く、法人向けが中心となりそうだ。
(文/日経トレンディ編集部)