19世紀にカメラ(写真)が発明されてからデジタル時代の現在にいたるまで、まったく変わることのない撮影の要素がある。それが「構図」だ。勘でレンズを向けるノーファインダーという撮影方法もあるものの、ファインダーや液晶画面を見ながら構図を決め、シャッターを切るのが基本だ。

 構図の話は多岐にわたるが、まず重要なことは四角いフレームをしっかり意識しつつフルに生かすこと。ごく当たり前のことに感じるかもしれないが、実際には不要なものが写り込んだり、反対に含まれるべきものが欠けてしまいがち。フレームの四隅をしっかりと見渡しながら構図を作っていくことが大切だ。

 スマホやコンパクトデジカメ、ミラーレス一眼では、液晶パネルを見ながら撮るのが一般的だ。デジタル一眼レフもライブビュー機能が搭載され、液晶を見ながら撮れるようになった。観光地などを歩くと、デジタル一眼レフを常時ライブビューで撮影している人をよく見かける。しかしデジタル一眼レフならば、基本は光学ファインダーで撮影するのがベター。ファインダーをのぞくほうが構えが安定しやすく、手ぶれを防ぎやすくなる効果もあるからだ。レンズを通した像を直接見る光学ファインダーならば、動く被写体を撮影する際に気になるタイムラグ(表示のズレ)やブレもない。

 では、背面液晶を使ったライブビューはダメなのかというと、決してそんなことはない。むしろ、僕のように一眼レフカメラをフィルム時代から使ってきた身からすると、ライブビューは革命的な機能といえる。たとえば、腕を高く上げたハイアングルや、地面すれすれのローアングルは、ライブビュー登場以前は勘に頼るしかなかった。EOS 80Dのようにバリアングル液晶を搭載していれば、地面に顔を近づけなくても構図が確認できるので、撮影が確実かつラクになる。

キヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS 80D」の背面液晶はバリアングル式となっており、表示面を上方向や下方向に動かせる
[画像のクリックで拡大表示]

 EOS 80Dは、独自のデュアルピクセルCMOS AFを搭載しているので、ライブビュー時も高速かつ正確なオートフォーカスが可能だ。さらに、ライブビュー時は背面液晶のタッチパネルを利用することで、ピントを合わせたい場所をタッチで直接指定できる。タッチシャッターを有効にすれば、そのまま撮影もできる。目的や状況に合わせてファインダーとライブビューを自由自在に使い分けられるのがメリットだ。