デジタル一眼レフを語るうえで外せないのが交換レンズの存在だ。デジタル一眼レフの入門機~中級機では、標準ズームレンズが付属するレンズキットや、標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本がセットになったダブルズームキットが用意され、ボディーと交換レンズを別々に買うよりも割安なことが好まれて売れ筋となっている。

 付属する交換レンズはメーカーや機種によって異なり、キヤノン「EOS 80D」のEF-S18-135 IS USMレンズキットには「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」が付属する。これは、EOS 80Dとともに登場した新しい標準ズームレンズ。広角からの7.5倍という高いズーム倍率を誇り、強力な手ぶれ補正機構も搭載。オートフォーカスが速いので快適に撮影でき、スナップや旅行などの撮影はこれ一本で十分事足りてしまう。

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標準ズームレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM」(右)を装着したキヤノンの「EOS 80D」(左)。このレンズが付属するEF-S18-135 IS USMレンズキットの実売価格は15万円前後

 とはいえ、手持ちの交換レンズがこの1本だけでは、一眼レフが持っている能力を十分に生かせないこともあるだろう。EOS 80Dに装着できる「キヤノンEFマウント」の交換レンズは、現行品だけで65本を超える。なぜ、それだけの交換レンズがあるのか、何を基準にして選べばいいのか、というのが今回のテーマだ。

 キヤノンのEOSシリーズには、EOS-1DシリーズやEOS 5Dシリーズのようなプロも多く使用するカメラもある。世界中のあらゆるプロカメラマンのニーズに応えるべく、超望遠や超広角などの特殊な交換レンズも用意している。そのレンズのラインアップがあるからこそ、僕も含めて多くのプロカメラマンがキヤノン製品を選んでいるのだ。

 しかし、カメラメーカーはプロだけを相手にしているわけではない。大多数は一般のユーザーであり、アマチュアにも手の届くお手ごろ価格の交換レンズも多数用意している。実は、そうした交換レンズこそ、プロの間でも「安いのによく写る」と人気だったりする。個人的にその代表格だと思っているのは、EFレンズでもっとも低価格ながらF1.8と明るい「EF50mm F1.8 STM」や、EOS 80DなどAPS-Cフォーマット専用の超広角ズームレンズ「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」だ。

小型軽量の標準レンズ「EF50mm F1.8 STM」。実売価格が1万5000円前後と手ごろなのも人気のポイントだ
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コンパクトな設計の超広角ズームレンズ「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」。実売価格は3万5000円前後
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昭和初期に建てられたモダンなビルが、取り壊しを前に公開されていた。特徴的な階段を超広角ズーム・EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMで撮影。このレンズは広角ながら手ぶれ補正機構を内蔵しているので、こうした暗い場面では心強い(EOS 80D使用、EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS USM・焦点距離10mmで撮影、1/50秒、F5.6、ISO1600)
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空間を広く捉えることができるのも超広角ズームの魅力。街角や旅先のスナップでは、無類の効果を発揮する一本だ(EOS 80D使用、EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS USM・焦点距離10mmで撮影、1/50秒、F4.5、ISO1250)
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こちらはキットの標準ズームレンズで撮影。絞り開放から十分シャープだが、少し絞るとさらに解像力が増す(EOS 80D使用、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM・焦点距離35mmで撮影、1/640秒、F8、ISO100)
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キットズームは、最短撮影距離がズーム全域で39cmと短い。ズームの望遠側にセットすれば、マクロレンズ的な使い方もできる(EOS 80D使用、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM・焦点距離74mmで撮影、1/125秒、F5、ISO1600)
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