ショッピングモールに手工体験坊が急増

 昨年の後半あたりから、「手工体験坊」などと呼ばれる、大人向けの手作り体験スペースを中国各地で目にするようになってきた。最もよく見かけるのはケーキやクッキーなどのお菓子作り教室だが、ほかにも絵画教室や陶芸教室、木や革を使った小物作り教室など、さまざまな手工体験坊がある。

 手工体験坊は郊外のショッピングモールによくあるのだが、個人宅やオフィスビルの一室で教室を開く人もいる。中国の大手口コミサイト「大衆点評」によれば、個人およびショッピングモール内のものを合わせると、手工体験坊の数は上海で1170、北京で950、広州や成都で500に上るという。

 ショッピングモールの手工体験坊は、多くが中のようすが見えるつくりになっており、盛況なところもあれば閑散としているところもあるのが外からでも分かる。人気の手工体験坊には、カップルや親子連れが順番待ちの列を作ることも。料金は日本円にして数千円から1万円を超えるところもあり、ショッピングモール内では最もコストの掛かる娯楽となっている。

 手工体験坊は中国各地に広がっているが、やはり最先端は大都市の上海だ。競合も多いことから、「プロが教える」といった本格志向の手工体験坊も登場している。手工体験坊が急増している背景について、中国メディアは「作るという行為が楽しいだけでなく、製造工程を知り、商品知識を得ることにも意味がある」と評価している。

家庭的なお菓子作り教室。「大衆点評」でもこの手の教室は多い
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親子連れで大盛況の陶芸教室。料金は1時間で200元(約3200円)だが、クーポンを使えば半額程度になる
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手作りバッグの手工体験坊。材料費が含まれる分、料金も高めだ
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