7歳から20年間、人生を格闘技で埋め尽くしたという女子レスリング元日本代表の岡田(旧姓・甲斐)友梨さん。2011年現役引退。2016年4月、アスリート体形に特化したアパレルブランド「キングリリー」を起業した
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 従来品にはないコンセプトを売りにする婦人服が生まれている。過去に本連載で紹介した「最低Dカップ 胸が豊満な女性専用服」や、「女子アスリート体形に特化した服」はその好例である。

 というのも、JIS規格(日本工業規格)に基づく婦人服の9号、11号、13号……といったサイズは、日本人女性を全国規模で計測した身体寸法の統計値をもとに作られている。そのため、着用者のボディー寸法に一般的な体形バランスとは大きく異なる凸凹があると、その差異が服との不調和を生むことになるのだ。

 肩幅やそで丈は合うのに胸回りだけパツパツだとか、あるいはスポーツに長年打ち込んだために肩回りや太ももが特に発達し、普通の服ではその部位を通過すらしない……といった困りごとが生じてしまう。そうした体形の悩みを持つ女性自身が未経験のファッション分野でこれまでにないアイデアを打ち出し、新しいブランドを起業した。自らの個性を強みにしているのだ。

 前編に続き、女子レスリング元日本代表の岡田(旧姓・甲斐)友梨さんが女子アスリート向けに立ち上げたアパレルブランド「キングリリー」に注目したい。自身がデザイナーとなって、筋肉が付いた“規格外サイズ”の女性をキレイに見せる服は少しずつ種類が増え、リピーターも増え始めた。女性客に混じり、「意外とおじさんのファンが多い」という。一体どういうこと?

※本記事は、筋肉のボリュームがオシャレを阻む女子アスリートの悩みを探った「女子レスリング元日本代表選手が服作りを始めた理由」の続きです。ぜひ併せてご覧ください。